日本ダービー
レース展望

過去10年で1番人気は[5−1−1−3]で6連対。前走皐月賞を勝った馬は[3−1−1−1]だが、前走皐月賞で負けた馬は[0−0−0−2]で不振。単勝2.5倍以下は[1−0−1−3]で連対率20%、単勝2.6倍以上は[4−1−0−0]は連対率100%。単勝2.5倍以下で勝った馬は昨年のドゥラメンテ。

2番人気は[1−0−0−9]で1連対、3番人気は[3−1−1−5]で4連対。連対馬16頭が5番人気以内、残る4頭は7、10、12、14番人気。過去10年で馬連万馬券が3回出ているが、最近5年は33倍、56倍、9倍、8倍、19倍で中穴までに収まっている。人気馬を軸に本命を押さえて中穴を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち14頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した6頭のうち5頭が皐月賞、残る1頭がNHKマイルC。前走G1なら巻き返し可能。前走G2で負けた馬は[0−0−2−27]、前走OP特別は[0−0−1−16]で連対がなく不振。前走G1で3着以内に入った馬と前走G2を勝った馬を重視したい。

過去10年の連対全馬に重賞勝ちがあった。最近は皐月賞で2〜4着に負けた馬の巻き返しが目立つ。皐月賞はトリッキーなコースで紛れが生じやすい。前走皐月賞で負けた芝中距離重賞実績馬に注意。1枠は[6−2−0−12]で8連対。最近8年で1枠1番は[4−2−0−2]で連対率75%。確変モードが続いている。

皐月賞から連対した12頭のうち9頭が前走4着以内、残る3頭は9、13、14着。10年以降に連対した馬は全て前走4着以内。NHKマイルCは09年以降[0−0−0−19]で不振。京都新聞杯勝ち馬は[1−1−1−6]、青葉賞勝ち馬は[0−3−0−7]。前走青葉賞出走馬が日本ダービーを勝ったことはない。

ディーマジェスティは[3−2−0−0]で共同通信杯、皐月賞を連勝。前走皐月賞は後方からメンバー2位の34.0秒で外から豪快に差し切った。勝ちタイム1分57秒9はレースレコード。前半5F58.4秒のハイペースで前崩れの展開、強風を味方につけた蛯名騎手の熟練の技もあるが、能力がないとあの脚は使えない。

共同通信杯と同様に勝負どころで蛯名騎手の手が動いたが、直線でガツンと伸びたように心肺機能が相当に高いのだろう。他馬が苦しくなったときにひと伸びできる心肺機能の高さは大きな武器になる。1986年以降、皐月賞を大外18番枠から勝った2頭(サニーブライアン、トウカイテイオー)はダービーも制している。

蛯名騎手は12年にフェノーメノ(5人気)でハナ差の2着、14年にイスラボニータ(1人気)で3/4馬身差の2着がある。現在確変モード中の1枠1番に入った今年は最大のチャンスか。ここにきて馬体の厚みが増し、母の父ブライアンズタイムが姿を現した。底力のあるディープインパクト産駒。凱旋門賞を目指したい。

マカヒキは[3−1−0−0]で上がりは全てメンバー最速。弥生賞は出遅れて最後方から徐々に進出し、メンバー最速の33.6秒で差し切った。直線で早めに抜け出した2着リオンディーズはラスト2Fを11.3−11.3秒でまとめている。マカヒキを大外を回ってリオンディーズの上がりを0.8秒上回ったのである。

前走皐月賞は後方2番手から大外を回ってメンバー最速の33.9秒で追い込んで0.2秒差の2着。川田騎手は予定通り後方から進めたとコメント。当面の敵とみられたサトノダイヤモンド、リオンディーズを交わしており、ハイペースで後方に控えたことは悪くはないが、大外ブン回しで勝てるほどG1は甘くはなかった。

ディープインパクト産駒で高速ラップの持続力が優れた馬。今年は例年よりメンバーレベルが高いため、後方から大外ブン回しだと差して届かず2、3着がありえる。精神的に強い馬で本来は馬込みを苦にしないレース巧者なのではないか。相馬眼的にスーパーホースになる可能性を持った馬。川田騎手が乗り方がポイントになる。

サトノダイヤモンドは[3−0−1−0]で新馬、500万、きさらぎ賞をメンバー最速上がりで圧勝。3戦とも尻上がりラップだった。前走皐月賞は中団からメンバー3位の34.8秒で伸びて0.4秒差の3着。直線でスピードに乗ったところでリオンディーズが斜行した煽りを受けて外に振られる大きなロスがあった。

きさらぎ賞から直行したように最初からダービー制覇が最大目標。最終調教でも少し余裕を残し、中山に輸送して馬体6キロ増。最後にピリッとしなかったのは、そのあたりの影響もあるのではないか。パドックではきさらぎ賞のときより良くなっていたが、馬体にはまだ甘い部分があった。そこがどこまでクリアされてくるか。

今回は皐月賞前とは違い、調教で攻めている。2週前調教は少し脚捌きがぎこちなかったが、1週間、最終調教と着実に動き、気配が良くなっている。さすがにダービーをオルフェーヴルで制した池江厩舎。本番の仕上げに抜かりはない。ルメール騎手は先週10勝を挙げ絶好調。4強の中で最も前につけて早めに抜け出す作戦か。

リオンディーズは[2−1−0−1]で新馬戦を勝った直後に朝日杯FSを制した。弥生賞は4番手から早めに抜け出してメンバー2位タイの34.4秒でまとめたが、最後にマカヒキに差されてクビ差の2着。スタンド前と向こう正面で少し掛かっていた。半兄エピファネイアも道中掛かり気味に走る乗り難しい馬だった。

前走皐月賞は2番手追走から向こう正面で掛かって先頭に立ち、3、4コーナーで後続を引きつけて直線で追ったが、外から3頭に交わされて0.5秒差の4位入線。ゴール前で斜行し5着に降着になった。向こう正面で強風を前から受けたことでペース感覚が狂ったのか、皐月賞男Mデムーロ騎手らしかなぬ騎乗だった。

ハイペースで飛ばし、向こう正面で強風をモロに受けて勝ち馬とは0.5秒差。前に行きタフなレースをしたことで心肺機能が強化されたのではないか。母シーザリオはオークス、半兄エピファネイアはジャパンCを制したように東京芝2400mで最大パフォーマンスを発揮する一族。折り合うと末脚が爆発する可能性がある。

前走皐月賞4着のエアスピネル、同6着のマウントロブソン、京都新聞杯勝ち馬スマートオーディン、青葉賞勝ち馬ヴァンキッシュラン、同2着馬レッドエルディスト、同4着馬プロディガルサン、NHKマイルC2着馬ロードクエスト、プリシパルS勝ち馬アジュールローズ、共同通信杯2着馬イモータルなど伏兵は多士済々。

レッドエルディストは芝2200m以上[2−1−0−0]で上がりは全てメンバー最速。前走青葉賞はメンバー最速の33.9秒で大外から追い込んで0.2秒差の2着。キャリア4戦で幼さがありレースは上手くないが、スタミナと末脚の威力を備えている。四位騎手はダービー2勝。スタミナが問われる消耗戦になれば。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
◎ウオッカが勝ったダービーでは、パドック診断で215万馬券的中!(30点)

◆MR予想(万馬券MR)
ダービーは「ここで狙いたい穴馬」がいます。予想は高自信度配信!

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

[Home]