新潟大賞典
レース回顧

パッションダンスは3番手からメンバー4位タイの34.5秒で抜け出して2馬身差で圧勝。勝ちタイムは1分57秒8。マイネルミラノが逃げて前半5F59.5秒の平均ペース。パッションダンスは先行して抜け出す正攻法のレースで快勝。前2走はダートで6.8秒差の10着、6.9秒差の16着(最下位)に終わっていたが、得意の新潟で走りが一変した。最近の重賞は前走最下位に終わった馬が巻き返すケースが増えている点に注意したい。これで新潟芝2000mは[3−0−0−1]で重賞3勝。今年8歳になったが、これまでよりパフォーマンスを引き上げて勝ったように衰えはない。重賞1勝のダコールが58キロで重賞2勝のパッションダンスが57キロ。惨敗を続けるとハンデキャッパーのマークが甘くなる。新潟でしか走らないため、夏の新潟記念まではまた惨敗が続くかもしれないが、それでも新潟記念では注意したい。ただしハンデ次第になる。

フルーキーは中団の内からメンバー最速の34.0秒で伸びて2馬身差の2着。最後にシャイニープリンスとの叩き合いをハナ差で制して2着を確保。過去10年で57.5キロ以上を背負った馬は連対がなかったが、データを覆して連対した。新潟は先行馬が有利な馬場設定になっており、3番手につけた馬に1分57秒8で走られては仕方ない。勝ち切れないが、ひと押しがあるMデムーロ騎手が騎乗したときは要注意。

シャイニープリンスは好位からメンバーメンバー4位タイの34.5秒で伸びて2着にハナ差の3着。福島民報杯を3馬身差で圧勝したが、ハンデは0.5キロ減の56.5キロ。そのあたりも恵まれていたが、これで距離2000mに完全にメドを立てた。今後はサマー2000シリーズを目指すことになりそうだ。

ダコールは中団の後ろからメンバー3位の34.4秒で伸びて0.5秒差の4着。最後は外から伸びてきたが、トップハンデ58キロを背負っているぶんいつもほど切れる脚を使えなかった。今後もハンデG3では重ハンデを背負わされるため、勝ち切れないレースが続きそうだ。

アングライフェンは出遅れた後にガツンと掛かって上がって行き、直線で伸び切れず10着。馬体が8キロ絞れて全体的にスッキリとし仕上がりは良さそうだが、掛かってまともに走れなかった。3走前が強い内容で重賞でもやれそうな馬。馬場が渋ったときは特に注意したい。

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