アンタレスS
レース回顧

アウォーディーは中団の外からメンバー最速タイの36.8秒で差し切ってレースを制した。ショウナンアポロンが逃げて前半5F60.4秒。3Fに13.1秒に落ちたが、その後は12秒台前半のラップが続いた。アウォーディーはスタートで躓いたが、すぐに態勢を立て直して中団につけ、勝負どころでは絶好の手応え。直線ではアスカノロマンが抜け出したが、最後は外から力で捻じ伏せた。勝ちタイムは1分49秒9は優秀。アスカノロマンは東海Sを勝ち、フェブラリーSで3着に入った馬。アウォーディーは1キロ軽い57キロだったが、アスカノロマンに勝ったことでG1で通用するレベルに到達したのではないか。これでダートを使って4戦4勝。賞金を加算できたことで次走は帝王賞に向かうことになりそうだ。

アスカノロマンは大外枠スタートから2番手につけ、直線で早めに抜け出したが、最後にアウォーディーに差されて半馬身差の2着。3着には3馬身差をつけていた。58キロを背負って力のあるところを見せたが、アウォーディーが強過ぎた。以前は馬体の増減が激しく、強いメンバーが揃う重賞では萎縮して走ることが多かったが、レースを使いながら着実に地力が強化され、崩れなくなった。フェブラリーSは1600mのため、差すレースをしたが、先行してしぶとい脚を使えることは今後も大きな武器になる。アグネスデジタル産駒。これから成長してまだ強くなる余地がある。

サージェントバッジは出遅れて後方からメンバー最速タイの36.8秒で追い込んで2着に3馬身差の3着。前の2頭には離されたが、Mデムーロ騎手が道中内をロスなく回り、直線で外に出して持ってきた。Mデムーロ騎手でなかったら3着には来れなかったのではないか。まだ4歳馬でこれから力をつけてくる馬。速い流れで差しが決まる展開になりそうなときは注意したい。

ロワジャルダンは内枠スタートから好位につけたが、直線で伸び切れず0.7秒差の5着。3着とは0.1秒差。勝負どころで手応えが良かったが、直線で伸び切れなかったのは前半少し行きたがったせいか。これまで右回りのダートでは[5−1−0−0]だったが、初めて連対を外した。みやこSを勝ってから4、3、5、5着と善戦止まりが続いている。右回り、脚抜きのいい馬場で見直したい。

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