桜花賞
レース展望

牝馬クラシック第一弾。過去10年で1番人気は[3−3−0−4]で6連対。前走良馬場で上がり3F1位は[2−2−0−1]だが、2位以下は[0−0−0−3]で不振。前走クイーンCを逃げ切ったメジャーエンブレムは上がり3位。逃げて1分32秒5の好タイムで5馬身差の圧勝だけに例外として扱うべきか。

2番人気は[2−3−0−5]で5連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対。6〜9番人気が3連対、10番人気以下が2連対。最近5年の馬連は6倍、18倍、33倍、3倍、78倍で中穴までに収まっている。外回りに変更されて紛れが少なくなっり、以前ほど荒れなくなった。穴で7番人気前後に注意。

連対馬17頭が前走4着以内。前走OP以上で連対した馬が活躍。前走重賞6、7、11着から連対した3頭はOP以上で勝ち星があり、2頭は外枠に入っていた。このタイプの巻き返しに注意。外回り変更後の連対馬18頭は全て6番枠より外枠に入っていた。1〜5番枠は[0−0−2−43]。今年は馬場設定に注意。

メジャーエンブレムは[4−1−0−0]で阪神JFとクイーンCを連勝。阪神JFは内ラチ沿いの2番手から4コーナーで先頭に立ち、直線で後続を引き離し2馬身差で圧勝。レースのラスト3Fは11.7−11.5−12.6秒。馬場が緩かったこともあるが、ラスト1Fが1.1秒落ちても差してくる馬がいなかった。

前走クイーンCは前半3F34.4秒、5F57.8秒で逃げ、メンバー3位タイの34.7秒で後続を引き離し5馬身差で圧勝。勝ちタイム1分32秒5は優秀。他馬より1キロ重い55キロを背負い、能力の違いを見せつけた。先週の馬場傾向も有利に働きそうな雰囲気で死角は少ない。ダイワスカーレット級か。

シンハライトは新馬、紅梅S、チューリップ賞を3連勝。前走チューリップ賞は中団の後ろからメンバー最速タイの33.0秒で伸び、ジュエラーとの叩き合いをハナ差で制した。勝ちタイム1分32秒8はレースレコード。トライアルは流れが緩むことが多いが、今年は前半5F58.9秒で実力の問われるレースになった。

チューリップ賞は開催2週目で時計、上がりとも速い馬場だった。メジャーエンブレムがクイーンCを1分32秒5で勝ったため、JRAはチューリップ賞を高速馬場にしただろう。シンハライトは小柄な牝馬で上がりの速い高速馬場は合っている。桜花賞は切れ味優先の外差し馬場になることが多いが、先週は違う設定だった。

ジュエラーは新馬戦を圧勝し、シンザン記念はクビ差、チューリップ賞はハナ差の2着。上がりは3戦ともメンバー最速。前走チューリップ賞は中団の後ろからメンバー最速タイの33.0秒で伸びてハナ差の2着。Mデムーロ騎手が重賞6連勝の新記録が懸かったレースで日本人騎手に徹底的にマークされたことが堪えている。

直線で一旦前に出たが、最後にシンハラントに差し返された。この日の高速馬場はディープインパクト産駒で軽い馬場が合うシンハライトに有利に働いている。ヴィクトワールピサ産駒で490キロを超える雄大な馬体の持ち主。馬場、展開、位置取りがマッチするかがポイント。Mデムーロ騎手は時々出遅れる点に注意。

アットザシーサイドは新馬、秋明菊賞を連勝し、阪神JFは5着、フィリーズレビューは2着。阪神JFは後方からメンバー2位の35.3秒で追い込んで0.6秒差の5着。勝負どころでごちゃついて外を回されたが、最後は切れる脚を使って差を詰めた。タフな馬場で外々を回されたこと、2戦連続の馬体減が堪えている。

前走フィリーズレビューは中団からメンバー最速の34.4秒で伸びて0.2秒差の2着。前残りの展開で厳しい位置から鋭く伸びてきた。シンハライト、ジュエラーが早めに動いてメジャーエンブレムを負かしに行くような展開になると漁夫の利があるかもしれない。過去10年の桜花賞で福永騎手は[0−0−3−6]。

エルフィンS勝ち馬レッドアヴァンセ、フィリーズレビュー勝ち馬ソルヴェイグ、同3着馬キャンディバローズ、チューリップ賞3着馬ラベンダーヴァレイ、アルテミスS勝ち馬デンコウアンジュ、阪神JF2着馬ウインファビラス、同3着馬ブランボヌール、フェアリーS勝ち馬ビービーバーレル、前走500万条件を勝ったジープルメリアなど。

レッドアヴァンセは前走チューリップ賞で出遅れて最後方からメンバー3位タイの33.1秒で伸びて0.6秒差の8着。高速決着で出遅れて大外ブン回しでは厳しかった。昨年11月以降、中2、3週で使って5戦目。馬体が14キロ減ったことも堪えた。馬体が回復し、外差し馬場、スローの上がり勝負など条件が揃えば。

今年はメジェーエンブレムが断然人気、シンハライトとジュエラーが続き、3頭が抜けた人気になりそう。想定外の馬体増減、イレ込み、出遅れ、直線で前が詰まるなどなければ、ガチガチの決着もありえる。メジャーエンブレムが社台だけに騎手たちは潰しに行きにくい。大穴はアッと驚く意外な馬かもしれない。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
過去4年で桜花賞は3年、ニュージーランドT、阪神牝馬Sは4年とも的中!

◆MR予想(万馬券MR)
昨年の桜花賞は穴馬クルミナルで馬連7,860円的中!4年連続的中の得意レース!

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