シンザン記念
レース展望

過去10年で1番人気は[3−1−0−6]で4連対。単勝1倍台は[1−1−0−0]、2倍台は[1−0−0−4]、3倍台は[1−0−0−2]。単勝2、3倍台の1番人気は4、5着に負けることが多い。2番人気は[3−1−2−4]で4連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。6番人気以下が8連対と多く、最近7年のうち6年で連対している。最近5年の馬連は88倍、67倍、31倍、3倍、40倍で中穴決着が多い。人気馬に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

連対馬20頭のうち9頭が前走連対。前走3着以下から連対した11頭のうち7頭が朝日杯FS組。朝日杯FSで3〜8着に負けた馬に注意。今年は朝日杯FS組が6着ツーエムレジェンドしか出走がない。前走10着以下から4頭が連対しており、前走重賞なら着順は問われない。逃げ馬は[3−1−0−6]、最近5年は[2−1−0−2]で3連対。最近7年の連対馬14頭のうち9頭が逃げ先行馬で道中3番手以内につけていた。開催2週前で前残り傾向なら逃げ先行タイプを重視。

アストラエンブレムは新潟芝1600mの未勝利戦を後方からメンバー最速の32.6秒で差し切って4馬身差で圧勝。前走サウジアラビアRCは出遅れて後方からメンバー最速の33.0秒で追い込んでハナ+クビ差の3着まで追い上げた。デビューから上がりは全てメンバー最速だが、2戦連続で馬体が減り(8キロ減、10キロ減)、前走は少し細く映った。馬体の回復、長距離輸送、前残りの展開になったときに位置取りと末脚の威力で覆せるかがカギ。ブライトエンブレムの半弟。兄よりも高速馬場&上がりの適性は高い。先週の中山金杯に出走したブライトエンブレムと同様に陣営はルメール騎手を確保している。

ピースマインドは京都芝2000mの新馬戦で2番手からメンバー2位の34.0秒で抜け出したが、外からリオンディーズに差されて0.2秒差の2着。前半競られたことが堪えたが、3着には3馬身差をつけている。勝ったリオンディーズは次走朝日杯FSで最後方から大外一気を決めた。前走中京芝2000mの未勝利戦は逃げて直線で後続を引き離し6馬身差で圧勝。小柄なディープインパクト産駒で母マイティーカラーを管理した宮厩舎の管理馬。前に行ってしぶとい脚を使えるが、前2走は芝2000mで前半5F62.4秒、61.6秒のスローペースだった。マイルの流れに対応してひと脚使えるかがカギ。

前走千両賞を勝ったレインボーライン、前走京都芝内1600mの新馬戦を逃げて圧勝したラルク、前走京都芝1800mの新馬戦を圧勝したジュエラー、前走阪神芝1800mの未勝利戦を勝ったレオナルド、前走朝日杯FS6着のツーエムレジェンド、前走デイリー杯2歳S3着のノーブルマーズ、前走千両賞4着のロジクライなど。レインボーラインは[2−2−1−1]でメンバー唯一の芝2勝馬。右回りでは[2−2−1−0]で上がりは全てメンバー1、2位。アニメイトバイオの半弟で末脚がしっかりしている。デビューから5戦連続で馬体が減り、前走はデビューより20キロ軽い434キロ。中1週での出走になる。

ラルクは新馬戦(牝)で単勝1.4倍の断然人気に支持され、スローペースで逃げて3馬身差半差で圧勝。セレクトセールで1億5660万円で取り引きされたディープインパクト産駒。小柄な牝馬でも身のこなしに切れがあり素質が高い。馬主キーファーズの所有馬には武豊騎手(または武幸騎手)しか乗せていない。捨てる神あれば、拾う神ありか。過去10年のシンザン記念で牝馬は[1−1−1−9]でジェンティルドンナ(2人気)が勝ち、ダイワスカーレット(1人気)が2着、マルセリーナ(6人気)が3着に入っている。この3頭は春に桜花賞を制した。Mデムーロ騎手が騎乗するジュエラーも牝馬。また牝馬上位の時代か。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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