有馬記念
レース展望

ファン投票で選ばれた馬たちによるドリームレース。過去10年で1番人気は[5−3−1−1]で8連対。07年にメイショウサムソンが8着(稍重)、昨年ゴールドシップが3着に終わった。良馬場では[5−3−1−0]で複勝率100%。2番人気は[2−0−2−6]で2連対、3番人気は[0−0−1−9]で1連対のみ。連対馬14頭が5番人気以内、6〜9番人気が4連対、10番人気以下が2連対。最近4年のうち3年で7番人気以下が連対し、馬連は31倍、37倍、8倍、123倍。G1実績馬が揃うが堅くない。

年齢別では3歳[3−4−1−25]、4歳[4−3−2−28]、5歳[3−2−4−36]、6歳[0−0−1−18]、7歳以上[0−1−2−14]で3〜5歳馬が活躍している。芝2400〜2500mのG1で実績のある3〜5歳馬を重視。6歳以上の高齢馬は[0−1−3−32]で1連対のみ。牡馬は[8−7−10−108]で15連対、牝馬は[2−3−0−13]で5連対。牝馬は5番人気以内[2−3−0−3]、6番人気以下[0−0−0−10]。牝馬は人気馬に注目。穴で外国人騎手の騎乗の牡馬に注意。

ゴールドシップは中山芝[2−0−2−1]で12年に皐月賞と有馬記念を制した。過去3年の有馬記念は1、3、3着。昨年は3コーナーで外から捲って直線入り口で先団に取りつき、メンバー5位タイの33.9秒で伸びて0.1秒差の3着。スローの上がり勝負で大外捲りでは厳しかった。今年はAJC杯7着、阪神大賞典1着、天皇賞(春)1着、宝塚記念15着、ジャパンC10着。勝つか惨敗か極端な結果が続いている。前走ジャパンCは10着に終わったが、ゲート再審査で有馬記念出走不可という事態だけは避けることができた。

叩き2戦目は[2−0−0−4]、叩き3戦目は[5−0−1−0]でG1を4勝。ベストは叩き3戦目だが、陣営はかなり負荷をかけており、実質は叩き3戦目のレベルまで仕上げてきている。宝塚記念は大きく出遅れて横山典騎手が諦めていたが、12年の有馬記念では出遅れて最後方から大外一気を決めている。皐月賞では最後方から荒れた内から捲って勝っている。たとえ出遅れても得意の中山なら盛り返すだけの力を持っている。ラストランだけに無理できない面があるかもしれないが、競馬ファンとしては最高の結果を期待したい。

ラブリーデイは今年芝2400m以下で[6−0−1−0]。G1は宝塚記念、天皇賞(秋)を制した。前走ジャパンCは好位からメンバー8位の34.3秒で伸びて0.1秒差の3着。内を通った馬が有利な馬場で1枠1番を生かし切れなかった。広い東京コースだと芝2400mは微妙に長い面もあるのだろう。有馬記念は距離がさらに100m延びるが、4つのコーナーがある中山内回りで先行力を生かしやすい。流れが緩んでラスト4Fの上がり勝負になれば巻き返すか。今年10戦目で上積みはなく、前走3着で抜けた存在でもない。

菊花賞馬キタサンブラック、同3着馬リアファル、ジャパンC2着馬ラストインパクト、同5着馬サウンズオブアース、同7着馬ワンアンドオンリー、エリザベス女王杯勝ち馬マリアライト、同4着馬ルージュバック、AR共和国杯勝ち馬ゴールドアクター、ステイヤーズS勝ち馬アルバートなど伏兵は多士済々。キタサンブラックは[5−0−1−1]でダービー14着を除き3着以内を確保。中山芝は[2−0−1−0]、菊花賞勝ちから距離2500mも守備範囲。勝てば「まつり」のフルコーラス。テン乗りの横山典騎手に乗り替わる。

リアファルは芝[2−0−1−0]で神戸新聞杯1着、菊花賞3着。前走菊花賞は2番手から直線で抜け出したが、2頭に差されて0.1秒の3着。道中外から来られて出入りの多いレースになり、前に行った馬には厳しいレースだった。ルメール騎手はハーツクライの乗り方か。ラストインパクトは前走ジャパンCで内から追い込んでクビ差の2着。ムーア騎手の内に拘った騎乗が大きかった。寒い時期も合うのだろう。菱田騎手は重賞では[0−1−5−56]で連対率1.6%。昨年の有馬記念7着を糧にジャンプアップできるか。

サウンズオブアースは重賞[0−4−0−4]でG1、G2で上位争いしている。前走ジャパンCは中団から伸び切れず0.3秒差の5着。1コーナーでごちゃついて頭を上げる不利があった。最終週で荒れ馬場だが、芝を刈り込んできたら注意。ルージュバックは桜花賞9着、オークス2着、エリザベス女王杯4着。相馬眼的にこのレベルの馬がG1未勝利とは考えられない。有馬記念を3歳牝馬が勝てば、1960年スターロッチ以来55年ぶりとなる。新・砂の女王として来年はブリーダーズカップ・クラシックに挑戦するのではないか。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
料金を改定しました。8日間3200円→2160円(税込)

◆MR予想(万馬券MR)
有馬記念は自信の狙い馬と穴馬がいます。私はここで勝負します!

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