チャンピオンズC
レース展望

ジャパンCダートとして行われた過去10年で1番人気は[5−2−2−1]で7連対。単勝1倍台は[0−1−1−0]、2倍台は[3−1−1−1]、3倍台は[2−0−0−0]で単勝1倍台は未勝利。昨年は単勝1.9倍のホッコータルマエが3着に終わった。2番人気は[0−0−1−9]で連対なし、3番人気は[1−1−0−8]で2連対のみ。6番人気以下が7連対と多い。最近5年の馬連は19倍、43倍、17倍、42倍、48倍で中穴決着が多い。ダートG1実績馬が揃うが、3番人気以内の決着はなく堅く収まるのは稀。

連対馬20頭のうち16頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した4頭のうち3頭にG1で3着以内があった。ダートG1実績馬なら巻き返し可能だが、前走10着以下は[0−0−0−20]で3着以内がない。最近5年の連対馬10頭のうち9頭が前走連対、残る1頭がみやこS4着。1〜3着馬15頭のうち14頭が前走3着以内を確保していた。前走5着以下は[0−0−0−27]で不振。今年は16頭のうち10頭がダートG1馬。豪華メンバーだが、実力は拮抗しており混戦模様。ちなみに前走福永騎手が騎乗した馬はいない。

コパノリッキーは今年全てG1を使われ[3−1−0−0]で連対率100%。フェブラリーSは2番手から直線で抜け出して後続を完封し、最低16番人気(単勝272倍)で大波乱を演出した。グレード制導入後にG1を最低人気で勝った馬はサンドピアリス(単勝430倍)、ダイタクヤマト(単勝257倍)、コパノリッキー(単勝272倍)の3頭。波乱の歴史に名を刻んだ。次走かしわ記念を好位から抜け出して2馬身差で勝ち、フェブラリーSがフロックでなかったことを証明。1番人気のワンダーアキュートを相手にしなかった。

帝王賞は1番人気に支持されたが、直線でワンダーアキュートに交わされて2馬身差の2着。前走JBCクラシックは帝王賞2着で距離が不安視されて3番人気だったが、逃げて2分00秒8のレコードで2着に3馬身差をつけて圧勝した。今年は左回りのダートで3戦3勝。中京ダートは初めてになるが、前残りが多いコースのため、前に行けるのは強み。ただし前走JBCクラシックを勝ったことで1番人気に支持され、マークは厳しくなりそう。今秋のG1で1番人気は[0−2−1−4]で未勝利。田辺騎手とは[3−1−0−0]で好相性。

インカンテーションは昨年レパードSを勝ち、みやこS2着。今年は復帰戦で馬体が12キロ減っていたエルムSは3着に終わったが、ダ1800mのBSN賞、ラジオ日本賞、みやこSを3連勝。前走みやこSは重賞実績馬より軽い56キロを背負い、中団の外で脚をタメ、メンバー最速の36.0秒で差し切って1分50秒2で制した。左回りのダ1800mは[5−0−1−0]、中京ダ1800mは[2−0−1−0]で出遅れた御嶽特別を除き勝っている。前走中団から差して脚質の幅を広げている。大野騎手は今秋G1−2勝目なるか。

ホッコータルマエは中央のダートG1では[0−1−2−0]。昨年のジャパンCダートは2番手から早めに抜け出したが、最後に2頭に交わされて0.1秒差の3着。直線で幸騎手はおかしな追い方だった。勝ってはいけない大人の事情でもあったのか。フェブラリーSは5番手からメンバー最速タイの35.1秒で伸びて半馬身差の2着。その後はドバイワールドCで16着、JBCクラシックは3番手から伸び切れず0.8秒差の3着に終わった。ひと叩きされてどこまで上向いてくるかがカギ。G1−5勝の実力馬が底力を見せるか。

11年以降のダートG1で[2−7−6−1]のワンダーアキュート、12年の東京大賞典勝ち馬で前走エルムSを勝った復活したローマンレジェンド、前走JBCクラシックで2着に入ったクリソライト、今年の東海S勝ち馬ニホンピロアワーズ、昨年の東海S勝ち馬グレープブランデー、前2走シリウスS2着、みやこS3着のナムラビクター、シリウスS勝ち馬でムーア騎手に乗り替わるクリノスターオー、プロキオンSと南部杯を連勝したベストウォーリア、武蔵野Sで最後方から大外一気を決めたワイドバッハなど伏兵は多士済々。

ワンダーアキュートは11年以降のダ1800m以上のG1では[2−7−3−0]で複勝率100%。帝王賞でコパノリッキーに勝ち、前走JBCクラシックは休み明け、長距離輸送を克服して3着を確保。叩き2戦目は[2−3−0−0]で連対率100%。今年のG1で武豊騎手は[0−0−0−16]。このまま終わるのか。ローマンレジェンドは休み明け[5−0−2−0]で複勝率100%。一戦ごとに全力を出し切るため、リフレッシュした後の方が力を出せるタイプ。今年のG1で岩田騎手は[2−3−3−8]で複勝率50%。

クリソライトはジャパンダートダービーを勝った後に大不振に陥ったが、マーキュリーC2着、日本TV盃1着、JBCクラシック2着と復調してきた。近親にジャパンCダート勝ち馬アロンダイト。血が騒ぐか。ニホンピロアワーズは前走みやこS7着で大きく人気を落としそう。同コースの東海Sを1分50秒4で勝っている。7歳馬で少し衰えてきた感がなくもないが、叩き2戦目、中京ダ1800mでどこまで変わるか。ナムラビクターは良馬場のダ1800mでは[4−1−2−0]。左回りのダ1800mにピンポイントの適性がある。

外国馬はアメリカからインペラティヴ(セ4、20戦3勝)が出走。外国馬は10年以降1頭しか出走がなかったが、今年から左回りの中京に移動した効果でアメリカからの出走を呼び込んだ。インペラティヴはチャールズタウンクラシック(G2)1着、ゴールドC(G1)3着、パシフィッククラシックS(G1)3着がある。鞍上は04年にアメリカ競馬殿堂入りしたケント・デザーモ騎手(44歳)。93年のジャパンCでコタシャーンに騎乗してゴール板を誤認した事件は有名。日本のG1では[1−1−6−11]で3着が多い。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
キャピタルS 馬連1,570円 3連複7,420円的中!

◆MR予想(万馬券MR)
キャピタルS 馬連1,570円的中!穴馬は京阪杯・アンバルブライベン優勝!

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