スプリンターズS
レース展望

秋のスプリント王決定戦。過去10年で1番人気は[4−2−0−4]で6連対。1番人気の日本馬は単勝3倍以下なら[2−1−0−0]だが、3倍以上は[0−1−0−2]で1連対のみ。混戦で人気が割れたときは過信禁物。2番人気は[1−5−0−4]で6連対、3番人気は[2−1−1−6]で3連対。連対馬16頭が5番人気以内。09〜11年は6、10、9番人気が連対して荒れたが、最近2年は1、2番人気で堅く収まった。荒れるときは3番人気以内の人気馬と人気薄で決着するのがパターン。穴で10番人気前後に注意。

連対馬13頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した7頭にはG1で連対があった。前走4着以下に負けたG1実績馬の巻き返しに注意。前走重賞以外は[0−0−0−11]で不振。年齢別では、3歳[1−0−1−11]、4歳[3−2−3−14]、5歳[2−6−3−38]、6歳[2−1−3−33]、7歳以上[2−1−0−32]。最近3年の連対馬は全て4、5歳馬で安田隆厩舎が3連勝中。3歳馬は1連対のみ。7歳以上で連対した3頭のうち2頭が外国馬。今年は新潟で行われるため、左回りと荒れ馬場がポイントになる。

ハクサンムーンはスプリントG1[0−1−1−1]の実力馬。昨年のスプリターズSは前半3F32.9秒で逃げてロードカナロアに3/4馬身差の2着に粘った。今年の高松宮記念は不良馬場と出遅れが響いて5着に終わったが、最後に切れる脚を使って地力を見せた。前走セントウルSは2番手から34.6秒で上がって0.2秒差の2着。休み明け、57キロ、ハイペース、大外枠だったことを考えると上々の内容。ロードカナロアがセントウルS2着からスプリンターズSを2連覇したようにこの2着は本番に繋がってもおかしくない。

左回りの芝1200mは高松宮記念3、5着、CBC賞2着。新潟では直線1000mのアイビスSDを勝っている。以前はハイペースで失速することが多かったが、昨年夏以降に地力が強化され、ハイペースでも踏ん張れるようになっている。新潟は連続開催で馬場が荒れていること、同脚質のコパノリチャードとの兼ね合いがカギ。スタートは速くないため、外枠の方がダッシュ力を生かしやすい。セントウルSは2年連続で大外枠だった。新潟芝1200mで戸崎騎手は[1−2−0−6]、1番人気では[1−1−0−2]で勝率25%。

ストレイトガールは昨年以降[6−2−2−1]で直線で前が壁になって何もできなかった函館スプリントSを除き3着以内を確保。シルクロードSでは3着リトルゲルダより2キロ重い55キロを背負ってに0.4秒差をつけて勝っている。高松宮記念は7番手の外からしぶとく伸びて0.7秒差の3着。函館で重い馬場、中京と京都で輸送競馬、中京で左回り、京都で高速決着と高速上がりなど、着実に課題をクリアしてきたが、馬格&パワーがある馬に有利な不良馬場ではさすがに厳しかった。それでも初G1挑戦で3着なら上々といえる。

ヴィクトリアマイルは中団からメンバー2位タイの33.2秒で伸びて2着に頭差の3着。直線で前が壁になり、狭い内から捌いてきたが、ごちゃついて追い出しが遅れるロスがあった。前走函館スプリントSは11着に終わったが、直線で前が壁になって追えなかったもので度外視できる。休み明けで芝1200mでは[2−1−0−0]。小柄な牝馬で久々は苦にしない。洋芝と野芝の違いはあるが、力のいる馬場をこなすタイプ。今年のシルクロードS前には馬体のバランスがブエナビスタレベルに近づいていた。岩田騎手は3連覇が懸かる。

コパノリチャードは芝1400m以下[4−0−0−2]でスワンS、阪急杯、高松宮記念を制している。スピードの絶対値が高く、短距離馬特有のパワーを秘めている。高松宮記念は2番手から直線で抜け出して3馬身差で圧勝。他馬が馬場のいい外を通る中、内をロスなく回って脚をタメ、直線入り口で馬場のいい外に出したMデムーロ騎手の考えられた騎乗が光った。Mデムーロ騎手はネオユニヴァースが勝った日本ダービーでもこの乗り方で制している。荒れ馬場、渋った馬場をこなすパワーがあるからこそ、できた乗り方なのだろう。

前走京王杯SCは逃げて直線で一杯になって7着。不良馬場の高松宮記念を激走した後のレースで58キロを背負ったこともあるが、不甲斐ない内容だった。直線の長いコースは合わないのだろう。芝1200mは高松宮記念の1戦のみで良馬場の経験はないが、芝1400mで逃げて1200m通過が1分7秒台が2回ある。逃げるか、2番手かは枠順とスタート次第か。今年の重賞で馬主のDr.コパ氏は[4−1−0−5]で連対率50%、G1では[2−0−0−0]で勝率100%。荒れ馬場をこなすパワーとスピードで圧倒するか。

国内芝G1[2−3−0−4]のグランプリボス、前走オールドエイジドSを制したハナズゴール、キーンランドS勝ち馬ローブティサージュ、前走キーンランドC2着のレッドオーヴァル、アイビスSD勝ち馬セイコーライコウ、前走セントウルS5着のマヤノリュウジン、高松宮記念2着馬スノードラゴン、函館スプリントS勝ち馬ガルボ、CBC賞勝ち馬トーホウアマポーラ、10年からスプリントG1皆勤賞の古豪サンカルロなど伏兵は多士済々。外国馬の出走はないが、今年は一発の可能性を持った馬が多い。条件が揃うと大波乱がある。

*昨年のスプリンターズSは超穴馬マヤノリュウジン(15番人気)が激走しました。今年も超穴馬になる可能性がある穴馬がいますが、オッズに影響を与える可能性が高いため、レース展望では封印させていただきました。有料版でも最後まで情報が漏れないように当日の予想のみで取り上げます。ただし、枠順、馬場傾向などを総合的に判断した上で、超穴馬ではない他の穴馬を狙う可能性もあります。その点はご了承ください。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)

昨年のスプリンターズSは◎ロードカナロア1着、超穴○マヤノリュウジン3着(15人気)、▲ハクサンムーン2着で馬単530円、ワイド1,780円、3連複13,070円、3連単28,020円を的中!

昨年のスプリンターズS有力馬診断&予想

◆MR予想(万馬券MR)

スプリンターズSは穴馬ダイタクヤマト(最低16番人気)で大勝ちしたレースです。(古っ)

11年は穴馬パドトロワ(9人気)、昨年は大穴馬マヤノリュウジン(15人気)が激走しました。

今年も「渾身の穴馬」で一発を狙います。私はここで勝負します!!!

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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