セントウルS
レース展望

サマースプリントシリーズの最終戦。現時点でトップはキーンランドCを勝ったローブティサージュ(今回出走なし)で15pt。セントウルS出走馬で優勝を狙えるのは、リトルゲルダ(13pt)、トーホウアマポーラ(10pt)、エピセアローム(6pt)、メイショウイザヨイ(5pt)。セントウルSはG2のため、1着12pt、2着6pt、3着5pt、4着4pt、5着3pt、6着以下1ptとなる。

過去10年で1番人気は[2−3−3−2]で5連対。開幕週で前が残りやすいため、先行タイプは[3−2−0−1]だが、差し追い込みタイプは[0−0−3−1]で連対なく不振。2番人気は[2−3−1−4]で5連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対。最近5年の連対馬10頭のうち9頭が5番人気以内。上位人気馬が堅実で馬連は14倍、37倍、47倍、16倍、2倍で中穴までに収まっている。

連対馬の脚質は逃げ3先行14、差し2追込1で17頭が逃げ先行馬。1分7秒台の高速決着に対応できる逃げ先行馬を重視したい。メンバー最速上がりを繰り出した馬は[0−2−2−9]で2連対のみ。直線一気の追い込みは決まりにくいが、今年は展開と馬場設定に注意。2ヶ月以上の間隔が空いた馬は[0−6−5−31]で未勝利。過去2年は1番人気のロードカナロアが休み明けで2着に終わっている。

ハクサンムーンは昨年アイビスSDとセントウルSを連勝し、スプリンターズSで0.1秒差の2着。今年はオーシャンS13着、高松宮記念5着に終わった。ただし前走高松宮記念は本来の逃げではなく、出遅れて追い込むレースだった。阪神芝1200mは3戦3勝の得意コース。昨年のセントウルSは前半3F33.8秒で逃げて、ラスト3F33.7秒でまとめ、ロードカナロアをクビ差完封している。昨年は叩き3戦目で56キロだったが、今年は休み明けで57キロ。斤量はこなせるが、休み明けでどこまで仕上がってくるか。開幕週で前残り傾向が強いレースだが、前に行く馬が揃ったため、同型との兼ね合いがカギになる。

マヤノリュウジンは昨年のスプリンターズSで0.1秒差の3着。2着ハクサンムーンとはクビ差だった。その後は9、8、8、9着と惨敗が続いたが、バーデンバーデンC、UHB賞をメンバー最速の33.8秒、33.5秒で豪快な大外一気を決めた。前走UHB賞の勝ちタイム1分9秒0は2週後のキーンランドCと同タイムだった。芝1200mで道中10番手以下に控えた6戦のうち5戦が上がり最速。昨年のスプリンターズSは先行して激走したが、タメれば切れる脚を使えるタイプ。過去10年のセントウルSで追い込んで連対したのは香港馬グリーンバーディーのみ。それでも追い込みに徹して展開が嵌るのを待つ形か。

エピセアロームは一昨年のセントウルS勝ち馬。内ラチ沿いの5番手からロードカナロアを差し切った。その後は重賞で善戦止まりが続いていたが、2走前のCBC賞で2番手から0.1秒差の2着に粘った。前走北九州記念で中団から伸び切れず0.3秒差の7着。内を通って前に行った馬が有利な馬場で外めの枠から好位をとれず、外々を回されたことが堪えた。最後は差を詰めている。阪神芝1200mは一昨年のセントウルS以来2度目。前2走はハンデ戦で55キロを背負ったが、今回は別定戦のため54キロで出走できる。先週の新潟記念は吉田和美氏のマーティンボロがサマー2000シリーズ逆転優勝。今週は夫の番か。

前走北九州記念を勝ったリトルゲルダ、前走CBC賞を勝ったトーホウアマポーラ、前走高松宮記念で4着に粘ったエーシントップ、前走北九州記念2着のメイショウイザヨイ、重賞3勝の古豪ダッシャーゴーゴー、2連勝でオープン入りしたバクシンテイオーなど伏兵は多士済々。リトルゲルダは前走北九州記念で1枠1番から3番手につけ、メンバー4位タイの34.1秒で差し切り重賞初制覇。良発表でも緩い馬場を味方につけ、最後は力で捻じ伏せた。パンパンの良馬場の時計勝負より渋った馬場で時計が掛かった方が持ち味を生かせるタイプ。7〜9月は[4−1−2−1]で長期休み明けを除くと複勝率100%。開幕週の馬場と枠順がカギ。

トーホウアマポーラは芝1200m[5−4−1−1]で7〜9月は[3−3−0−0]で連対率100%。前走CBC賞は7番手からメンバー最速タイの33.7秒で差し切って重賞初制覇。北九州記念を右前挫石で回避したが、坂路で乗り込んでいる。福永騎手とは2戦2勝の好相性。阪神芝は[1−0−3−2]で3着が多いが、次のスプリンターズSに向けてステップアップできるか。エーシントップは前走不良馬場の高松宮記念で逃げて見せ場を作り0.7秒差の4着に粘った。初の芝1200mで15番人気だったが、あわやのシーンを作った。セントウルSは開幕週で高速決着になりやすい。良馬場で高速決着になると真価が問われる。

メイショウイザヨイは2走前の佐世保Sを前半3F32.6秒、後半3F35.0秒、勝ちタイム1分7秒6(重)で逃げ切り勝ち。前走北九州記念は2番手からしぶとく粘ってハナ差の2着。前半3F33.1秒、後半3F34.3秒で走破タイムは1分7秒5。今回は別定戦で54キロ。馬格のある牝馬で斤量はこなせる。過去10年で500キロを超える牝馬は[2−2−0−3]で6頭が4着以内を確保。先週の新潟記念でメイショウナルトはマーティンボロ(社台)の斜行で大きな不利を受け、サマー2000シリーズの優勝を逃した。JRAのハンデは明らかにマーティンボロに有利な設定だった。メイショウの損失補填馬券があるか。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
新潟記念 馬連2,240円、若戸大橋特別 馬単2,160円的中!
穴馬は新潟記念・クランモンタナ、長岡S・ダンスアミーガ激走!

◆MR予想(万馬券MR)
新潟記念 馬連2,240円、若戸大橋特別 馬連1,330円的中!
穴馬は長岡S・ダンスアミーガ、オフサイドトC・マイネルアウラート激走!

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