菊花賞
レース展望

クラシック最終戦。過去10年で1番人気は[4−1−2−3]で5連対。単勝1倍台は[3−0−0−0]、2倍台は[0−1−1−2]、3倍台は[1−0−1−1]。前走神戸新聞杯勝ち馬は[3−1−0−0]で連対率100%。2番人気は[0−2−0−8]で2連対、3番人気は[0−0−3−6]で連対なし。6番人気以下が8連対と多い。馬連は50倍以上が3回、万馬券が2回。近年の長距離G1は波乱傾向が強い。

連対馬20頭のうち16頭が前走3着以内。残る4頭は前走神戸新聞杯5、4、5、12着。前走神戸新聞杯で負けた馬の巻き返しに注意。セントライト記念勝ち馬は[0−0−1−7]でロックドゥカンブの3着があるのみ。2、3着馬は[0−3−1−13]で3連対。1000万条件勝ち馬は[2−0−1−29]で2連対。率は低いが、デルタブルースとスリーロールスが8番人気で勝っている。今週も人気薄の激走に注意。

今年は皐月賞馬ロゴタイプが休養、3着コディーノが中距離路線、4着カミノタカハラが故障、ダービー馬キズナは海外遠征、3着アポロソニックは脚部不安、4着ペプチドアマゾンは脚部不安。皐月賞、ダービーで4着以内に入った馬はエピファネイアしかいない。昨年は皐月賞1、2着馬、ダービー1〜4着馬が出走せず、皐月賞1着、ダービー5着のゴールドシップが神戸新聞と菊花賞を連勝した。今年も同じようなパターンか。

エピファネイアは[4−2−0−1]、福永騎手では[4−2−0−0]で連対率100%。皐月賞はハイペースでも1、2コーナーで折り合いを欠いていた。ダービーは中団の内ラチ沿いにつけたが、福永騎手がなだめるのに苦労していた。前走神戸新聞杯では中団から早めに動いて4コーナーで先団に取りつき、メンバー2位の34.3秒で抜け出し2馬身半差で圧勝。ほぼ完璧な内容だった。秋になって折り合いに進境を見せている。

今年は皐月賞&ダービー4着以内がエピファネイアしかいないメンバー。折り合いを欠かなければ勝ち負け必至。福永騎手は勝てば牡馬クラシック初制覇になるが、芝3000m以上の重賞では[1−2−3−34]で勝率2.5%、連対率7.5%。菊花賞では[0−0−1−14]で連対なし。長丁場は得意でない点がどう出るか。福永騎手は母シーザリオで5戦5勝。シーザリオ、エピファネイアではまだ連対を外していない。

バンデは芝2400m以上で4戦3勝。積丹特別は逃げて2着に2.8秒差をつけて大差勝ち。兵庫特別は逃げてメンバー最速の33.5秒でまとめて2着に6馬身差をつけて圧勝した。スローで逃げてラスト3Fを11.0−11.0−11.5秒でまとめている。福永騎手はスローになるとバンデを意識せざるをえない。同型のネコタイショウが抽選に通って内枠に入ったのは社台の陰謀か。バンデとはドイツ語で「絆」という意味。

フルーキーは[3−1−1−1]で6戦のうち5戦が上がり3Fメンバー最速。2走前のタイランドSは中団からメンバー最速の33.8秒で差し切って楽勝。前走野分特別は後方からメンバー最速の34.0秒で差し切って楽勝。最後は追っておらず、浜中騎手が後ろを振り返る余裕があった。血統的に距離が課題になるが、力をつけており、まだ底を見せていない。角居厩舎はエピファネイアと2頭出し。2頭とも2枠に入った。

前走神戸新聞杯2着のマジェスティハーツ、同3着サトノノブレス、同4着アクションスター、5着タマモホットプレイ、8着テイエムイナズマ、セントライト記念勝ち馬ユールシンギング、同2着ダービーフィズ、同3着アドマイヤスピカ、前走西宮S2着のインパラトールなど伏兵は数多い。神戸新聞杯で最後方からメンバー最速の33.6秒で伸びて2着。タメれば切れることを証明したため、展開が嵌まれば。鞍上は武豊騎手。

サトノノブレスは青葉賞4着、神戸新聞杯3着と長距離戦で善戦している。前走の乗り方ではエピファネイアに歯が立たないため、岩田騎手がひと工夫してくるか。タマモホットプレイは皐月賞5着、ダービー8着。距離延長はプラスではないが、京都では[3−0−1−0]。エピファネイア以外が意外に弱かった場合に粘り込みに注意。テイエムイナズマは皐月賞6着、ダービー6着。追い込み一辺倒だが、展開が嵌るようなら。

ユールシンギングは500万条件を勝った直後にセントライト記念を制覇。直線でごちゃついて厳しいレースになったが、最後は猛然と伸びて差し切った。京都芝2000m以上で北村宏騎手は[1−0−1−15]。ただし馬はまだ底を見せていない。インパラトールは距離延長が課題になるが、今年のG1で母の父ストームキャットは[5−1−0−3]。リスポリ騎手は11年の来日時に日経新春杯と京都記念を制している。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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