根岸S
レース展望

過去10年で1番人気は[2−3−0−5]で5連対。単勝2.5倍以下は[2−3−0−1]、単勝2.6倍以上は[0−0−0−4]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[2−0−0−8]、3番人気は[0−2−2−6]で各2連対。6番人気以下が7連対と多い。フェブラリーS前哨戦でメンバーは揃うが堅くない。480〜499キロは[1−0−0−35]で1連対のみ。500〜519キロは[6−2−4−38]で8連対、520〜539キロは[0−5−2−25]で5連対。500キロを超える大型馬を重視したい。

ガンジスはダート[4−2−1−0]で複勝率100%。オープン以上ではペルセウスS1着、武蔵野S2着、ギャラクシーS1着と連対を外していない。前走ギャラクシーSは好位からしぶとく伸びてトウショウカズンとの叩き合いをクビ差で制した。勝負根性があり並ぶと抜かせない。好位からしぶとい脚を使えるため、展開的な紛れが少ないタイプ。ダ1400mは[4−1−0−0]で連対率100%。今回は他馬より軽い55キロで出走できるが、これまでのダ1400mで最もメンバーが強い点に注意。陣営は内田博騎手を確保している。

タイセイレジェンドはダート重賞[2−2−1−2]で前走JBCスプリントを制覇。逃げて3馬身差で圧勝したが、メンバーレベルは高くはなかった。昨年の根岸Sは56キロを背負って逃げて0.2秒差の4着。今年はG1馬のため59キロを背負う。エーシンウェズンは前走カペラSで中団からメンバー3位の35.7秒で馬群を割って鋭く伸びて0.1秒差の2着。直線で馬群を捌くのに手間取って追い出しが遅れたことが響いた。2走前に東京ダ1400mの霜月Sを好タイムで圧勝している。前走出遅れた蛯名騎手がまた出遅れなければ。

昨年のフェブラリーS勝ち馬テスタマッタ、一昨年の根岸S勝ち馬セイクリムズン、前走キャラクシーS2着のトウショウカズン、同3着のメイショウマシュウ、前走ジャニュアリーS2着のケイアイテンジン、前走兵庫ゴールドT2着のダイショウジェットなど伏兵は数多い。テスタマッタは昨年の根岸S3着馬。休み明けで59キロを背負うだけにここはフェブラリーSに向けてマクドノー騎手で叩き台か。セイクリムズンはJBCスプリントで3馬身差の2着。地方交流重賞では堅実だが、11年以降の中央ダートではずっと不振が続いている。

トウショウカズンは昨年の根岸S2着馬。前走ギャラクシーSは休み明けでガンジスにクビ差の2着。陣営はルメール騎手を確保し逆転を狙っている。メイショウマシュウは前走初オープンで0.1秒差の3着。末脚はいいものがあるだけに展開待ちか。誰を乗せてくるか。ケイアイテンジンは東京ダ1400m[3−1−0−5]。白井厩舎の管理馬は東京ダ1400mが得意な馬が多い。ダイショウジェットは昨年かきつばた記念、南部杯、兵庫ゴールドTで2着に入った。根岸S3着があるダ1400mはベスト。10歳馬でも衰えはない。

先週のAJC杯は直線で大きく斜行してトランスワープ、ゲシュタルトの進路を塞いだダノンバラードが優勝。トランスワープは不利がなくてもダノンバラードに先着できないとJRAが判断し、新基準で降着はなし。ラスト2Fは11.5−12.7秒でラストが1.2秒落ちている。トランスワープは心肺機能が高くバテてもしぶとい脚を使える馬でラスト1Fのラップは大きく落ちない。不利がなければ逆転できたとは言い切れないが、際どい争いになったのではないか。どういう基準でダノンバラードに先着できないと判断したのだろうか。

もうひとつ。JRAの降着の新基準は世界基準に合わせたというが、今の基準が果たして日本競馬に合っているのだろうか。今回のダノンバラードの斜行のように旧基準なら明らかに降着になる重大な進路妨害などはこれまで通り降着にすべきなのではないか。新基準は審判員の判断が分かれるようなときに限って適用すべきである。今の新基準のまま運用するとやったもの勝ちになり兼ねない。今の新基準は日本の競馬ファンが本当に求めているものなのだろうか。JRAには論理的に世界基準を引っ張っていくような基準作りをお願いしたい。

★先週の予想結果

◆競馬道場(競馬アナリストGM)
京成杯 馬連4,590円[穴◎フェイムゲーム]、京都牝馬S 馬連690円[◎○]、中山8R 3連単15,490円的中!

◆MR予想(万馬券MR)
厳選予想3戦2勝。前2週の厳選予想回収率を公開しました。

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競馬アナリストGM

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