中日新聞杯
レース展望

過去10年で1番人気は[4−2−0−4]で6連対。順調に使われた重賞出走経験のある牡馬なら[4−2−0−0]で連対率100%。重賞初挑戦は[0−0−0−3]で連対なく不振。2番人気は[2−2−3−3]で4連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対。ハンデ戦に変更後は人気薄が目立ち、馬連は13倍、33倍、101倍、23倍、17倍、172倍で中穴以上の決着が多い。

ハンデ戦変更後に6番人気以下で連対した4頭には芝1800〜2000m重賞で連対があった。最近2年は中距離重賞実績のあるコスモファントムが穴をあけている。人気の盲点になった中距離重賞実績馬に注意。今年は中京競馬場の改修工事が終了し、新しいコースで行われる。直線に急坂ができて、以前より直線が長くなる。まずは土曜のレースで傾向を掴み、予想にフィードバックさせたい。

ダノンバラードは前走日経新春杯で中団から早めに動いてトゥザグローリーに0.2秒差の2着。長い距離にメドを立て、G2でパフォーマンスアップに成功。芝2000mは[1−0−4−0]でラジオNIKKEI杯を勝ち、皐月賞(東京)と中日新聞杯で3着がある。ハンデは前走から1キロ増の57キロ。ディープインパクト産駒が新中京競馬場で歴史に名前を刻むか。鞍上はテン乗りの福永騎手。

メイショウカンパクは前走新潟で行われた福島記念で最後方からメンバー最速の33.9秒で追い込んで0.1秒差の2着。重賞初挑戦で通用するメドを立てた。前3走の上がり3Fは全てメンバー最速。ここにきて末脚の威力が増しており、直線の長いコースは合っている。今回は休み明けで前走より1キロ重い56キロ。課題は多いが、差しが決まる馬場&展開になれば。鞍上はテン乗りの吉田隼騎手。

コスモファントムは前3走中日新聞杯1着、中山金杯3着、小倉大賞典3着で堅実に走っている。昨年12月の中日新聞杯は好位からしぶとく伸びてダノンバラードに勝っている。ハンデG3は[2−1−2−2]で堅実に走っているが、実績のない左回りで直線が長くなるのはプラスとはいえない。ただし新コースで馬場が絶好のため、前残りになる可能性もある。鞍上は中日新聞杯を勝ったときの大野騎手。

昨年重賞を3連勝したイタリアンレッド、前走小倉大賞典を勝ったエーシンジーライン、同2着のスマートギア、Cデムーロ騎乗のダノンスパシーバなど、ハンデ戦らしく伏兵は数多い。イタリアンレッドは七夕賞を52キロ、小倉記念を55キロで勝ったが、今回は56キロを背負う。スマートギアは小倉大賞典2着で復調気配。左回りで直線が長いコースは合う。松山騎手が味のある騎乗で持ってくるか。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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