オーシャンS
レース展望

高松宮記念の前哨戦。06年にオープン特別からG3に昇格。過去6年で1番人気は[1−0−2−3]で1連対のみ。前走重賞で連対した馬は[0−0−2−3]で3着止まり。2番人気は[1−1−0−4]、3番人気は[2−0−0−4]で各2連対。昨年を除き6番人気以下が連対しており、馬連は879倍、43倍、463倍、61倍、56倍、15倍。波乱傾向が強い。

連対馬12頭のうち9頭に中山芝1200mで勝ち星があり、勝ち星がない3頭は関西馬。1600万条件以上の中山芝1200m勝ち馬を重視したい。連対馬12頭のうち7頭が1〜3枠の内枠の馬。毎年内枠の馬が連対している。開催2週目で馬場の内側がいいため、内をロスなく回ってある程度前につけられる馬が有利になることが多い。内枠に入った人気薄先行馬に注意。

カレンチャンは昨年5連勝でスプリンターズSを制し、暮れの香港スプリントで0.4秒差の5着に入った。国内の芝1200mでは[6−1−1−0]。今回は休み明けで初めて56キロを背負うのがカギ。昨年の最優秀短距離馬が底力を見せつけるか。安田隆厩舎は昨年以降の芝1200m重賞で[8−0−1−4]で1番人気では[5−0−1−0]。

ダッシャーゴーゴーは昨年のオーシャンSを好位からメンバー2位の33.8秒で抜け出して勝っている。スプリンターズSは直線で外からサンカルロにブロックされてほとんど追えずに11着。昨年のオーシャンSは58キロを背負ったが、今年は56キロで出走できる。大型馬でも休み明けは[2−1−1−1]で結果を出している。安田隆厩舎は2頭出し。

ジョーカプチーノは昨年キーンランドC9着、京阪杯6着など成績にムラがあるが、58キロを背負ってシルクロードS1着、京王杯SC3着、スワンS2着があるように力はある。中山ではラピスラズリSを1分7秒3の好タイムで勝っている。休み明けは[0−1−1−1]。大型馬だけにどこまで仕上がってくるか。陣営は内田博騎手を確保している。

エーシンヴァーゴウは昨年アイビスSDとセントウルSを勝ち、スプリンターズSで3着に入った。ロケットマンを潰すために早めに動いたぶん切れ負けしてカレンチャンに差されたが、G1で通用することを示した。前走のシルクロードSは折り合いを欠いて15着。叩き2戦目でどこまで復調してくるか。次走はドバイのアルクオーツスプリントに出走する予定。

前走シルクロードS2着のエーシンダックマン、同4着ツルマルレオン、同5着グランプリエンゼル、スプリント重賞2勝のワンカラット、芝1200mのオープン特別2連勝中のブルーミンバーなど伏兵は数多い。エーシンダックマンは単騎で逃げればしぶとく粘るタイプ。前走より1キロ軽い56キロで出走できる。鞍上はテン乗りの田辺騎手。ハイペースか。

ツルマルレオンはシルクロードSで後方3番手からメンバー最速タイの33.6秒で追い込んで4着。休み明けで馬体が12キロ増えて太め残りだったが、大外から鋭く伸びてきた。前が飛ばして差し追い込みが決まる展開になれば。ブルーミンバーは中山芝1200m[3−0−2−0]の巧者。7歳牝馬が重賞初挑戦となるが、54キロで出走できる。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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