愛知杯
レース展望

牝馬限定戦で行われた過去7年で1番人気は[1−0−2−3]で1連対のみ。唯一勝ったアドマイヤキッスは単勝1倍台の断然人気だった。単勝3倍以上は[0−1−2−3]で1連対のみ。混戦メンバーで人気が割れ、押し出されて1番人気になった馬は不振。2番人気は[0−1−2−4]、3番人気は[0−1−1−5]で各1連対のみ。連対馬14頭のうち7頭が6番人気以下の人気薄。ローカルのハンデ重賞で波乱傾向が強い。馬連は78倍、437倍、6倍、14倍、613倍、74倍、26倍で中穴以上の決着が多い。

12月に移動後は5年のうち4年でエリザベス女王杯組が制しており、エリザベス女王杯で5番人気以内だった馬は[3−0−0−0]で勝率100%。今年の該当馬は3番人気で11着に終わったレーヴディソール。連対馬14頭のうち6頭が53キロ以下の軽ハンデ馬。連対した6頭は9、13、11、2、16、14番人気で4頭が10番人気以下の人気薄。穴で軽ハンデ馬の激走に注意。トップハンデは[3−3−2−7]で6連対。4番人気以内なら[3−2−2−3]で複勝率70%。実力馬はトップハンデを克服している。

レーヴディソールは昨年の最優秀2歳牝馬。前走のエリザベス女王杯は3番人気に支持されたが、中団から伸び切れず11着に終わった。直線で手応えが悪くなると福永騎手は早々と諦めていた。骨折明け、初の古馬相手、しかもG1ではさすがに厳しかったか。馬体は20キロ増えていたが、成長分もあるのだろう。陣営は実績のある芝1600mではなく、牝馬限定ハンデG3の芝2000mに使ってきた。G1馬ということもあり、実質トップハンデの55.5キロ。ハンデ、小倉への長距離輸送、芝2000mなど不確実な要素はあるが、復調すればG1を狙える馬。ひと叩きされて調子を上げていれば、福永騎手の乗り方次第で勝ち負けか。

フミノイマージンは中山牝馬S2着、福島牝馬S1着、マーメイドS1着、府中牝馬S3着、エリザベス女王杯8着でG1を除き牝馬限定重賞で堅実に走っている。前走のエリザベス女王杯は後方3番手からメンバー3位の34.3秒で伸びて8着。外を回ったことが応えている。今の小倉で追い込み一辺倒では厳しそうだが、太宰騎手がどう乗るか。コスモネモシンは中山牝馬S3着、福島牝馬S2着、クイーンS2着など、牝馬限定G3で善戦している。芝1800mは[1−5−1−2]に対し、芝2000mは[0−0−1−4]で紫苑Sの3着が最高だが、昨年の愛知杯では故障馬の煽りを受けながらも0.3秒差の5着に入っている。

昨年の勝ち馬セラフィックロンプ、同2着馬ブロードストリート、エリザベス女王杯でメンバー最先着の6着に入ったワルキューレ、前走ユートピアSを勝って再度オープン入りしたアスカトップレディ、エリザベス女王杯をひと叩きされたシンメイフジなどが伏兵か。ブロードストリートは近走不振だが、芝2000mは[0−4−1−1]で秋華賞、愛知杯、マーメイドSで2着がある。今回は藤田騎手から鮫島良騎手に乗り替わるのがカギ。ワルキューレは佐山厩舎に転厩して復調してきた。釜山Sではエクスペディション、大原Sではアドマイヤコスモスの2着に入っている。格上挑戦のため52キロで出走できる。和田騎手が持ってくるか。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM


[Home]