朝日CC
レース回顧

ミッキードリームは5番手を進み、直線で外からしぶとく伸びて粘るエーシンジーラインをハナ差交わして重賞初制覇。ホクトスルタンが逃げて前半5F61.1秒のスローペース。3、4コーナーで和田騎手が押して早めに動いたが、最後までしぶとい脚を使って差し切った。ラスト3Fは11.5−11.1−12.3秒。差し切れたのはラスト1Fのラップが落ちたこともある。得意のスローの上がり&持続力勝負で持ち味を発揮。初めて2000mをこなしたが、ラスト1Fの落ち込み、馬体の造りを見るとベストは1800mなのではないか。休み明けでも6キロ減で仕上げてきていた。次走は芝1800mの毎日王冠に向かう予定。G2だけにメンバー次第になる。

エーシンジーラインは2番手からしぶとく粘ってハナ差の2着。スローペースでラスト5Fを高速ラップでまとめることを得意にしている馬で開幕週の馬場と展開が嵌った印象。レディアルバローザが後方に控え、サンライズマックスが最後方に控え、アドマイヤメジャーが直線で狭くなるなど、他馬が下手に乗ったこともプラスに働いた。力をつけているのは確かだが、今回は他の馬が走らな過ぎた印象の方が強い。芝2000mで流れが緩みそうなときは注意したい。

レディアルバローザは後方からメンバー2位の34.2秒で伸びてハナ+クビ差の3着。スローペースにも関わらず、福永騎手は後方に控えていた。福永騎手は「中山牝馬Sのイメージでタメれば切れると思ったため後方に控えた」とコメント。これが本心なら騎手として致命的。中山牝馬Sは前半5F57.9秒のハイペースだった。今回は距離適性を見極めるためのレースで試し乗りだったのではないか。池江郎厩舎で使い込まれた馬は長持ちしないが、レディアルバローザは笹田調教師が粘らせている。

ヤマニンキングリーは4番手からしぶとく伸びてタイム差なしの4着。前走は不甲斐ない負け方だったが、叩き2戦目は[0−0−0−6]から2走ボケするタイプか。他馬より2キロ重い58キロを背負って同タイムなら勝ちに等しいが、レースレベルは高くない。今後もガツンとした脚が使えるのかがカギになる。

サンライズマックスは最後方からメンバー最速の34.1秒で追い込んで5着。馬体が10キロ減って少し気配が落ちていた。前走は早めに動いて2着に食い込んだが、開幕週のスローペースで最後方では届かない。小牧騎手は「今日は最初から後ろから行くつもりだった」とコメント。開幕週にこんなコメントをしているようではこれから騎乗が減りそうだ。

アドマイヤメジャーは内ラチ沿いの5、6番手につけたが、直線で伸び切れず0.2秒差の6着。直線で外にミッキードリームがいたため、馬が躊躇して狭いスペースに突っ込んで行けなかった。流れが遅過ぎて切れ負けした感もある。小倉記念は前半5F57.1秒、朝日CCは61.1秒。平均ペースが合うため、この中間の展開になれば。

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