新潟大賞典
レース展望

新潟外回りで行われるハンデ重賞。過去10年で1番人気は[3−2−0−5]で5連対。前走から斤量増[1−0−0−4]、同斤[1−1−0−2]、斤量減[1−0−0−0]。斤量増で唯一連対したダンツフレームはG1馬。前走から斤量が増えた1番人気は危険。2番人気は[3−1−2−4]で4連対、3番人気は[1−1−0−8]で2連対。最近5年は72倍、29倍、45倍、294倍、16倍。09年は最低人気のニホンピロレガーロが激走し大波乱になった。ハンデ戦で荒れる。積極的に穴を狙いたい。

52キロ以下は[0−0−2−15]で連対なく不振。05、06年に3着に入って穴をあけたが、馬連では狙いにくい。55キロは[3−4−2−27]で7連対、56キロは[3−3−3−16]で6連対。55〜56キロを背負った馬が活躍している。トップハンデは[3−2−2−14]で1、2番人気なら[2−1−1−2]で連対率50%。外回りコースになった02年以降の連対馬18頭のうち11頭に京都外回りで連対があった。新潟外回りと同様、直線が長く平坦という点で京都外回りの成績が直結する傾向がある。

トップハンデは58キロのシャドウゲイト。57キロはアドマイヤメジャー。56キロはサンライズベガなど9頭が並んでいる。今年もどの馬が1番人気になるのかすら分からない混戦メンバー。例年通りひと波乱ありそうだ。サンライズベガは前走の小倉大賞典で重賞初制覇。好位から1番人気のリルダヴァルを外に出さないようにマークし、自分が先に抜け出して後続を完封するほぼ完璧な内容だった。新潟外回りは[0−1−1−0]で新潟記念2着(54キロ)、新潟記念3着(55キロ)がある。前走重賞を勝ったことで56キロを背負うが、56キロならまだ軽い。G3では[1−1−2−3]で6戦で掲示板を確保。今回も堅実に走るか。

シャドウゲイトは前走小倉で行われた中京記念で大外枠から押して2番手につけ、直線でしぶとく粘って2着に入った。少し強引なレースだったが、58キロを背負って地力を示した。馬場が渋ったのも良かったのだろう。今年9歳になったが、大きな衰えはない。新潟外回りは今回が初めて。タッチミーノットは1600万条件を勝った直後の産経大阪杯で中団の内からしぶとく伸びて0.2秒差の6着に入った。産経大阪杯の1、3着馬は天皇賞(春)でワンツーを決めている。今回はG3でハンデは前走より2キロ軽い55キロ。昨年の新潟大賞典は産経大阪杯で0.1秒差2着のゴールデンダリアが1キロ減の56キロで直線一気を決めている。

新潟芝[2−2−0−2]の巧者セイクリッドバレー、芝2000m[5−1−1−1]の実績があるアドマイヤメジャー、前走博多Sを好タイムで勝ちオープン入りしたマイネルゴルト、セントライト記念3着が光るアロマカフェなど伏兵は挙げたらキリがない。セイクリッドバレーは新潟大賞典と関屋記念で2着がある新潟巧者で確実に切れる脚を使う。昨年と同じ56キロだけに差しが決まる展開になればチャンスはありそう。アドマイヤメジャーは左回りの芝2000mでは2戦2勝。休み明けのため仕上がりと新潟外回りの適性がカギ。マイネルゴルトは芝2000mで休み明けを除くと[2−1−1−1]。それほど切れる脚はないが、バテないタイプ。こういうタイプは新潟外回りが向くのかどうか。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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