京都新聞杯
レース展望

過去10年で1番人気は[2−0−2−6]で2連対のみ。前走皐月賞に出走した馬は[1−0−2−2]、武豊騎乗馬は[0−0−0−2]、藤田騎乗馬は[0−0−0−2]で不振。2番人気は[3−1−1−5]、3番人気は[2−2−0−6]で各4連対。連対馬20頭のうち8頭が6〜9番人気の人気薄。10番人気以下は[1−0−1−54]で1連対のみ。人気馬から軸を選んだらひと桁人気に流す馬券作戦が妙味。最近5年の馬連は85倍、48倍、41倍、9倍、10倍。前2年は人気馬同士で堅く収まった。

連対馬20頭のうち前走連対していた馬は9頭のみ。前走が重賞なら着順不問。前走皐月賞出走馬は惨敗していても3番人気以内に支持されれば[3−1−3−7]で複勝率50%。前走500万条件に出走した馬は[3−7−3−52]で連対した10頭のうち6頭が6〜9番人気だった。穴で前走500万条件で好走した馬の激走に注意。前走未勝利を勝った馬は[0−0−2−24]で3着止まり。強い勝ち方をした馬でも3着までに終わっている。もっとダービーを盛り上げるためにも好レースを期待したい。

レッドデイヴィスはシンザン記念、毎日杯を連勝。シンザン記念は3番手から早めに先頭に立って後続を完封。2着オルフェーブルは皐月賞、3着マルセリーナは桜花賞を制した。毎日杯は内ラチ沿いの好位からメンバー2位の33.9秒で抜け出して快勝。直線で外からトーセンレーヴに迫られたが、力が違うとばかり振り切った。他馬より1キロ重い57キロを背負っており着差以上の内容。シンザン記念の回顧で「アグネスタキオン産駒でこれから末脚に切れ味が備わってくるとさらに強くなる」と書いたが、毎日杯で切れる脚を使った。セン馬のため、3歳限定G1に出走できない。近親にデルタブルース。距離延長がどう出るか。

ユニバーサルバンクは共同通信杯で2番手から早めに抜け出したが、最後に内からナカヤマナイトに差されてクビ差の惜しい2着。ベリー騎手が積極的な競馬で馬の持ち味であるしぶとさを引き出した。前走の若葉Sは後方から捲くり気味に進出してきたが、0.6秒差の6着に終わった。流れは遅くはなかったが、結果的に前に行った馬が粘っており、位置取りが後ろ過ぎた。京都芝では[1−2−0−0]で若駒S2着がある。母は長い距離で活躍したヴィクトリーバンク。距離はこなせるのではないか。相手なりに堅実に走るタイプ。切れより地力タイプだが、現時点の完成度としぶとさを生かして勝ち負けに持ち込むか。

若葉Sで3着があるダノンシャーク、前走はなみずき賞を勝ったレッドセインツ、未勝利、ムーニーバレーRC賞を連勝したクレスコグランド、未勝利、フリージア賞を連勝したサウンドバスター、ダートの新馬、500万条件を連勝したムスカテール、抽選組ではスプリングS3着があるステラロッサ、前走ニュージーランドT4着のディープサウンドなど伏兵は数多い。クレスコグランドはアプリコットフィズの半弟でデビューから2000m以上を使われ[2−2−0−1]。過去10年でムーニーバレーRC賞を勝った馬は[1−2−1−5]。ステラロッサは前走皐月賞10着の敗因は何か。父ハーツクライは京都新聞杯を制している。

WAKUWAKU競馬道場
競馬アナリストGM

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