愛知杯
レース展望

牝馬限定戦で行われた過去6年で1番人気は[1−0−2−3]で1連対のみ。唯一連対したアドマイヤキッスはローズS(中京芝2000m)の勝ち馬で単勝1.9倍だった。単勝3倍以上は[0−0−2−3]で3着止まり。断然人気馬以外は不振傾向。2、3番人気はともに[0−1−1−4]で1連対のみ。連対馬12頭のうち2頭は6〜9番人気、4頭は10番人気以下。ローカルのハンデ重賞らしく、かなり波乱傾向が強い。馬連は78倍、437倍、6倍、14倍、613倍、74倍で中穴以上が多い。3連単は05年が13−11−14番人気で221万馬券、08年は16−14−3番人気で144万馬券。一攫千金が狙えるレース。

12月移動後4年で前走エリザベス女王杯で5番人気以内に支持された馬は[3−0−0−0]で勝率100%。このタイプがいないときに大波乱が起きている。今年は5番人気以内の出走はなく、ヒカルアラマンサスの6番人気が最高。データ的に大波乱があり得る。連対馬12頭のうち6頭は53キロ以下の軽ハンデ馬。連対した6頭は9、13、11、2、16、14番人気で4頭が10番人気以下の人気薄。穴で極端な人気薄の軽ハンデ馬の激走に注意。トップハンデは[3−2−1−4]で連対率50%、4番人気以内なら[3−1−1−2]で複勝率71.4%。実力馬はトップハンデを克服している。今年は小倉芝2000mで行われる。

ヒカルアマランサスはヴィクトリアMでブエナビスタにクビ差の2着がある。その後はマーメイドS5着、クイーンS8着と不甲斐ないレースが続いたが、エリザベス女王杯では中団の後ろからメンバー3位の34.6秒で伸びて3着に0.1秒差の5着に入った。位置取りが後ろ過ぎたが、最後は上々の伸び脚。叩き2戦目は[1−1−0−0]で一度使うと変わるタイプ。昨年の愛知杯は格上挑戦で52キロの軽ハンデだったが、内からしぶとく伸びて0.1秒差の4着に入った。芝2000mは10、4、5着でベストではないが、こなす下地はある。愛知杯は朝日杯FSと同日になったこともあり、今回はテン乗りの池添騎手に乗り替わる。

テイエムオーロラは府中牝馬Sで重賞初制覇。スローペースで逃げて、ラスト4Fを高速ラップでまとめそのまま逃げ切った。スローの持続力勝負に強いタイプ。距離2000mは課題だが、流れが緩んでラストの持続力勝負になると侮れない。ブロードストリートは不振が続いているが、前走のアンドロメダS3着で復調気配。距離は2000mくらいあった方が良さそう。実際、芝2000mは[0−1−2−0]でまだ崩れていない。イタリアンレッドは3連勝でオープン入り。小倉芝は4戦4勝の巧者。最初から小倉のここが目標だったため、前走のアンドロメダS惨敗は織り込み済みか。ハンデは実績馬より3キロ軽い53キロになった。

エリザベス女王杯で2番手から7着に粘ったセラフィックロンプ、同様に3番手から8着に粘ったブライティアパルス、昨年の2着馬ブラボーデイジー、前走アンドロメダS4着のコスモネモシン、フローラSで5着があるアスカトップレディなど伏兵は数多い。アスカトップレディは1頭回避すれば出走できるが、現時点では除外対象。前走福島2000mの500万条件を3番手から抜け出して楽勝したが、勝ちタイム1分58秒8は同日の福島記念より0.1秒早い。今回はそのときより4キロ軽い48キロで出走できる。1999年には57キロで500万条件を楽勝したジョービッグバンが次走50キロの軽ハンデで函館記念を制している。

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競馬アナリストGM

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