天皇賞(秋)
レース展望

過去10年で1番人気は[5−2−1−2]で7連対。牡馬は[4−2−0−0]で連対率100%、牝馬は[1−0−1−2]で連対率25%。単勝2倍台は[4−2−1−0]で連対率85.7%、単勝3倍以上は[1−0−0−2]で連対率33.3%。単勝が3倍を超えた牝馬は危険。2番人気は[0−3−2−5]で3連対、3番人気は[1−0−1−8]で1連対。最近6年では08年を除き、7番人気以下の人気薄が連対している。最近6年は82倍、123倍、47倍、49倍、5倍、164倍。1−2番人気で決着した08年以外は荒れている。最近は人気薄が目立ち波乱傾向が強い。人気薄を絡めて中穴以上を狙いたい。

連対馬20頭のうち16頭が前走連対。99年に古馬混合G1実績のあるスペシャルウィークとステイゴールドが6、7着から巻き返したが、過去10年の連対馬は全て前走5着以内。前走6着以下は[0−0−1−46]でダンスインザムードの3着が1回あるのみ。3歳[1−1−2−7]、4歳[6−3−3−36]、5歳[2−5−4−43]、6歳[0−1−1−27]、7歳[0−0−0−18]、8歳以上[1−0−0−6]で4、5歳馬の活躍が目立つ。3歳で連対した2頭は藤沢和厩舎の管理馬。性別では牡馬[8−8−7−131]、牝馬[2−2−3−6]。連対数では牡馬だが、牝馬は率が高く複勝率53.8%。

ブエナビスタは[7−4−3−0]で複勝率100%。昨年の有馬記念から連対を確保している。前走の宝塚記念は内ラチ沿いの好位を進み、直線でアーネストリーとの叩き合いを制したが、外からナカヤマフェスタに差されて半馬身差の2着。アーネストリーをマークして直線で交わせば勝てるといった横山典騎手の騎乗。馬場の荒れた内から抜け出したが、先頭に立ったところで気を抜いた。勝ったナカヤマフェスタは凱旋門賞で2着に入っている。ブエナビスタが凱旋門賞に出走していれば勝っていたとは言わないが、能力が世界レベルにあることは間違いない。桜花賞の前にディープインパクトと同じような雰囲気を漂わせていた馬(究極のバランス)。

これだけ走ってもまだ最大パフォーマンスを発揮していない。エリザベス女王杯で3着に終わった後、横山典騎手に乗り替わったが、追い込んで届かない競馬はできないと乗り難しい面があった。今は前に行けるが、有馬記念からメンバー最速の末脚を繰り出していない(ドバイ除く)。今回はスミヨン騎手に乗り替わる。昨年のスワンSでは乗り難しいキンシャサノキセキをテン乗りで勝利に導いている。キンシャサノキセキはその後4連勝で高松宮記念を制した。スミヨン騎手が、どう乗るのか興味深い。ブエナビスタはジャパンCでディープインパクトレベルのパフォーマンスを発揮する可能性がある。週末は雨予報。真に強い馬なら馬場は問わない。

アーネストリーは2走前の宝塚記念で2番手から直線で早めに先頭に立つ正攻法の競馬で0.2秒差の3着。G1初挑戦で2着ブエナビスタに半馬身差。今後の目処が立つ走りだった。前走の札幌記念は3番手から抜け出す全く危なげの内容で2着に0.3秒差をつけて快勝。ハイペースでもスローペースでも前につけていい脚を長く使って崩れない。展開に左右されないレベルまできている。札幌記念のパドックでは落ち着きがあり、走る馬独特の雰囲気を醸し出していた。5歳になって厩舎の先輩タップダンスシチーに近づいている。宝塚記念の回顧には「ブエナビスタに勝つには馬場、展開など何らかのアドバンテージが欲しい」と書いた。条件が揃うか。

ペルーサは青葉賞を2分24秒3の好タイムで4馬身差の圧勝。JRA発表レーティングは113。厩舎の先輩シンボリクリスエスは110、ゼンノロブロイは107だった。シンボリクリスエスは3歳、ゼンロノブロイは4歳で天皇賞(秋)を制している。ペルーサはダービー6着、毎日王冠5着に終わったが、どちらも出遅れが応えたもの。今回も出遅れる可能性はあるが、スタートを決めてまともに走れば、大きくパフォーマンスを引き上げる可能性がある。青葉賞の中盤の2Fを除くと1分58秒5。これだけで通用するとは思わないが、狙ってみる価値はありそう。安藤勝騎手はブエナビスタの元主戦騎手。ブエナビスタの負かし方を知っている。

シンゲンは長期休み明けのオールカマーを中団の内から伸びて差し切り勝ち。大外から伸びたドリームジャーニーを完封したが、通ったコースの差と斤量2キロ差もある。大型馬でも久々を苦にしないタイプ。パドックでイレ込むのは相変わらずだが、以前よりマシになっている。東京芝は[6−0−0−3]の得意コース。昨年の天皇賞(秋)はスローの上がり勝負で5着に終わったが、瞬発力勝負より持続力勝負に強いタイプ。心肺機能が高くスピードの持続力があるため、今年はアーネストリーが前に行って持続力勝負に持ち込むと持ち味を発揮できそう。4歳時に相馬眼ニュースで取り上げた馬。5走前の新潟大賞典圧勝はインパクトがあった。

春の天皇賞馬ジャガーメイル、毎日王冠の勝ち馬アリゼオ、同2着馬エイシンアポロン、同3着馬ネヴァブション、朝日CCを逃げ切ったキャプテントゥーレ、前走札幌記念3着のアクシオン、G1で2着が4回あるスーパーホーネットなど伏兵は多士済々。ジャガーメイルは前走宝塚記念8着。前走6着以下が不振なデータをホワイト騎手が破れるか。スーパーホーネットは東京で安田記念2着、毎日王冠1着、京王杯SC1着がある。08年の毎日王冠では逃げたウオッカを差し切って1分44秒6の好タイムで制した。2着ウオッカは次走天皇賞(秋)を1分57秒2のレコードで制している。休み明け、距離を克服できれば。渋った馬場はこなせる。

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★先週の予想結果

競馬アナリストGM
秋華賞、菊花賞的中!昨年の天皇賞(秋)は馬連16,490円、3連単102,110円的中!

万馬券娘MR
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