札幌2歳S
レース展望

札幌の2歳王者決定戦。勝ち馬からはジャングルポケット、サクラプレジデント、アドマイヤムーンなどの活躍馬が出ている。過去10年で1番人気は[4−2−2−2]で6連対。5年連続で連対していたが、昨年は前走阪神の新馬戦を勝ったダノンパッションが4着に終わった。2番人気は[1−0−2−7]で1連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対。1番人気と2、3番人気での決着はない。最近6年のうち昨年を除く5年が1番人気と5、6番人気で決着。馬連は10〜20倍台の決着が7回と多い。万馬券は1回のみ。

前走札幌でない馬は、函館[0−0−1−6]、その他[1−0−1−12]で1連対のみ。他場から参戦して唯一勝ったのは、後のダービー馬で1番人気に支持されたロジユニヴァース。今年は阪神の新馬戦を圧勝したアヴェンチュラが出走予定。牡馬は[10−8−7−81]で18連対、牝馬は[0−2−3−19]で2連対。函館2歳Sでは牝馬の活躍が目立つが、芝1800mでタフな戦いになる札幌2歳Sでは牡馬が活躍している。97年に芝1800mに変更されてから牝馬は勝っていないが、今年はデータを破りそうな馬がいる。

アドマイヤセプターは札幌芝1500mの新馬戦を好位からメンバー最速の35.8秒で抜け出して7馬身差で圧勝。軽く仕掛けられただけで勝ちタイム1分29秒3は2歳レコードと同タイム。四位騎手は「今日は攻め馬のようなもの」とコメント。父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴという良血馬。橋田厩舎は母アドマイヤグルーヴで牝馬3冠で全て1番人気で3、7、2着に終わっただけにこの馬に懸ける思いは強そうだ。今年の札幌&函館の2歳戦で単勝1倍台の1番人気は[10−6−4−5]で勝率40%。死角はあるのか。

アヴェンチュラは阪神芝1600mの新馬戦を中団からメンバー最速の34.4秒の差し切って3馬身半差で圧勝。レースのラスト3Fは11.5−11.6−11.7秒でほとんどラップが落ちなかった。全兄フサイチホウオー、全姉トールポピーでトールポピーと同じ角居厩舎の管理馬。ジャングルポケット産駒らしく少し頭が高いが、前脚の可動域が広く末脚に持続力がある。父ジャングルポケットは00年の札幌3歳Sを制している。他場参戦馬は不振だが、角居厩舎が使ってくるからにはアドマイヤセプターがいても脈があるのだろう。

新馬、コスモス賞を連勝したマイネルギブソン、札幌芝1800mの新馬戦を単勝1.4倍で制した藤沢和厩舎のルルーシュ、2戦目の未勝利戦を1分49秒7の好タイムで圧勝したオールアズワンも人気になりそう。オールアズワンは新馬戦はグランプリボスに半馬身差で負けたが、3番手から最速の34.9秒で上がって3着には4馬身差をつけた。走破タイム1分29秒6は、アドマイヤセプターが勝った新馬戦に0.3秒差。前走は今回と同じコースで尻上がりラップで圧勝。コース経験を生かして一発はないか。鞍上は安藤勝己騎手。

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