新潟記念
レース展望

サマー2000シリーズの最終戦。過去10年で1番人気は[2−2−0−6]で4連対。最近5年は連対なく不振。前走重賞連対馬が1番人気になると[1−0−0−6]で1連対のみ。唯一勝った00年のダイワテキサスは重賞4勝の実力馬でトップハンデ59キロだった。2番人気は[2−1−0−7]で3連対、3番人気は[3−1−1−5]で4連対。最近4年は6番人気以下の人気薄が必ず連対している。最近5年の馬連は26倍、39倍、66倍、147倍、45倍で全て中穴以上と荒れている。ハンデ戦らしく波乱傾向が強い。

トップハンデは[1−0−2−9]で連対率8%。唯一連対したのは59キロで1番人気のダイワテキサス。2番人気以下は[0−0−2−9]で連対なく不振。今年のトップハンデは58キロのアドマイヤオーラ。トップハンデ不振のデータを覆せるか。年齢別では4歳[3−2−1−21]、5歳[3−6−4−31]、6歳[2−2−4−31]、7歳以上[2−0−1−35]で4、5歳馬の活躍が目立つ。最近5年の連対馬10頭のうち9頭は4、5歳馬。新潟外回りはスピードと末脚の威力が問われるコース。4、5歳馬を重視したい。

サマーシリーズは1着があり13点以上が優勝の条件。新潟記念では11点のドモナラズが5着以内に入り、3点以上の馬が勝たなければ優勝となる。9点のバトルバニヤンと6点のアルコセニョーラは勝てば優勝。5点のサンライズベガは勝ってドモナラズが3着以下、4点のスマートギアは勝ってドモナラズが4着以下、3点のナリタクリスタルは勝ってドモナラズが6着以下なら優勝となる。サマーシリーズの優勝者には褒賞金として馬主に4000万円、厩舎関係者に1000万円が贈られる。今年の新潟記念はかなりの激戦になりそうだ。

スマートギアは重賞未勝利だが、京都大賞典2着、金鯱賞3着がある実力馬。G3なら[0−2−1−1]で鳴尾記念と京都金杯で2着がある。7〜9月は[1−4−1−1]で出遅れたラジオNIKKEI賞以外は3着以内を確保。芝2000mは[0−3−4−2]で新潟芝2000mは[0−1−0−0]。昨年の天の川Sでは後方からメンバー最速の32.2秒で上がったが、前残りの展開で半馬身差の2着。新潟外回りなら32秒台の末脚を繰り出せるが、流れに左右される面がある。このあたりを武豊騎手がどう考えてどう乗るか。

メイショウベルーガは昨年本格化し今年は日経新春杯を勝ち、G1、G2路線を歩んできた。前走の宝塚記念はメンバー2位タイの35.9秒で追い込んで6着。7着スマートギアには0.2秒先着した。宝塚記念組は3着アーネストリーが札幌記念を勝ち、13着ロジユニヴァースが同2着、15着アクシオンが同3着。メイショウベルーガの6着は評価できる。新潟では弥彦特別を後方からメンバー2位タイの33.8秒で上がって勝っている。G3なら実力上位だが、スマートギアと同様に展開に左右される。最終調教は函館で行われた。

バトルバニヤンは福島テレビオープン1着、七夕賞3着、小倉記念2着と結果を出してきた。前走の小倉記念はニホンピロレガーロに競り負けてハナ差の惜しい2着。得意の小倉で力を出し切ったが、ニホンピロレガーロがしぶとかった。直線が平坦な小回りコースが合うタイプで前3走は条件が揃っていた。新潟外回りは[1−0−0−3]で芝1600mの新潟日報賞を58キロを背負って勝っている。前走2着によって今回は0.5キロ増の57.5キロ。ハンデは有利とは言えないが、勝てばサマーシリーズ優勝だけに目一杯の勝負か。

昨年の2着馬で左回りが合うサンライズベガ、小倉記念で4着に入ったナリタクリスタル、小倉記念を直前で除外された実力馬アドマイヤオーラ、5着以内ならサマーシリーズ優勝の可能性が高いドモナラズ、前走日本海Sを勝ってオープン入りしたスリーオリオン、新潟芝[2−1−2−1]の夏女ダイワジャンヌなど伏兵は多士済々。アドマイヤオーラは実力は上位だが、脚元の具合はどうなのか。最終調教は後藤騎手が騎乗していた。ダイワジャンヌの七夕賞13着の敗因は何か。関屋記念とレパードSを制した北村宏騎手が騎乗する。

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