競馬アナリストGM
宝塚記念
レース展望

過去10年で1番人気は[4−2−1−3]で6連対。4、5歳馬で休み明けでなければ[3−2−1−0]で複勝率100%。今年1番人気になる4歳牝馬ブエナビスタは前走ヴィクトリアM1着。2番人気は[2−1−1−6]、3番人気は[1−2−2−5]で各3連対。6番人気以下が6連対と多く、人気馬の相手に人気薄が来て小波乱になることが多い。馬連は10倍以下1回、10倍台6回、20倍台1回、万馬券2回。最近3年は1−10番人気、3−2番人気、5−1番人気、2−3番人気で10〜20倍台の決着が続いている。

阪神で行われた9年の連対馬18頭のうち17頭が前走3着以内。05年に天皇賞(春)5着から巻き返したハーツクライはダービー2着の実績があった。G1連対実績がなければ前走3着以内が条件になる。連対馬20頭全てが前2走のどちらかで重賞勝ち、G2以上で連対のどちらかを満たしていた。前2走6、9着のグラスワンダーが1番人気で6着に終わったようにこの条件を満たさない馬は危険。過去10年で天皇賞(春)の勝ち馬は[3−2−0−1]、金鯱賞は勝ち馬は[2−3−1−2]。前走重賞好走馬が活躍する傾向がある。

ブエナビスタは昨年の有馬記念2着。最後にドリームジャーニーに差されたが、前半5F58.4秒のハイペースで前に行って崩れなかったのはブエナビスタだけ。それを考えるとかなり強い競馬をしている。ハイペースで好位から崩れなかったことでほとんど死角はなくなったのではないか。京都記念は直線でジャガーメイルに迫られたが、手前を替えてひと伸びし最後まで抜かせなかった。レースのラスト4Fは11.9−11.7−11.4−11.3秒で尻上がり。ラスト2F目でかなりの脚を使ったが、もう一段ギアを隠し持っていた。

ドバイシーマクラシックは直線で前が壁になって追えないロスがあり3/4馬身差の2着。まともなら際どいレースになっていた。昨年、凱旋門賞に登録した馬。能力が世界レベルであることを証明した。前走のヴィクトリアMは後方からメンバー2位タイの33.5秒で差し切り勝ち。早めに追い出して最後は一杯になりながら差し切った。ドバイ遠征明けで万全の状態ではなかったが、これぞブエナビスタというしぶとい伸び脚。馬が負けないという意思を持っているのだろう。無駄なことをしない賢い馬。こういう馬は簡単には崩れない。

今回は一度使って中5週。ドバイ遠征してヴィクトリアMに出走したレッドディザイアが鼻出血で回避したのは気になるが、普通に考えれば上積みが見込める。阪神は全て外回りだが3戦3勝。距離2200mはエリザベス女王杯3着、京都記念1着があり、前走から距離が延びるのはプラス。直線の短いコースでは未勝利1着、札幌記念2着、秋華賞3着(2位降着)、有馬記念2着、ドバイシーマクラシック2着で重賞では全て取りこぼしている。直線の短い内回りコース、初の56キロを克服できるかがカギ。あとは道中の位置取りか。

ドリームジャーニーは昨年宝塚記念と有馬記念を制しており、今回はグランプリ3連覇が懸かる。宝塚記念を連覇すれば史上初。今年は京都記念と産経大阪杯で3着敗れたが、ともに59キロを背負っていた。430キロ台の小柄な馬だけに59キロは応えるのだろう。産経大阪杯後は右前肢球節炎で天皇賞(春)を回避し、今回はぶっつけで臨んできた。休み明けは[1−1−1−1]だが、芝2000m以上は[1−1−1−0]で複勝率100%。7〜9月は[5−1−0−0]で59キロを背負ったオールカマー以外全て勝っている。

昨年暮れの有馬記念を制したが、元々は暑くなると調子を上げるタイプ。阪神芝2000m以上は[4−0−1−0]で勝率80%。機動力があるため、4つのコーナーがある内回りコースを得意にしている。いつもはウッドコースで追い切るが、今回は1週前、最終調教とも坂路追い。ドリームジャーニーらしい活気のある走りを見せているが、このあたりがどう出るか。ブエナビスタとは斤量4キロ差で2戦1勝。今回は斤量が2キロ差になるのは有利。昨年の宝塚記念と有馬記念は速い流れ。脚質的に流れが緩んだときにどう対応させるか。

ジャガーメイルは天皇賞(春)で重賞初制覇。ウィリアムズ騎手が低い騎乗姿勢で完璧に折り合っていた姿が印象的。中盤にラップが緩み、ラスト5F58.5秒。ラスト4Fは11.8−11.3−11.4−11.5秒で京都記念と同じような高速ラップ。京都記念でブエナビスタに迫ったのはダテではなかった。2走前にブリンカーをつけてからレースぶりが一変している。過去10年で天皇賞(春)の勝ち馬は[3−2−0−1]で昨年のマイネルキッツ以外連対を確保。天皇賞(春)よりメンバーは強くなるが、G1馬の意地を見せるか。

アーネストリーは大原Sを1分58秒0の好タイムで圧勝。AR共和国杯は2着に終わったが、中日新聞杯と金鯱賞を連勝した。前走の金鯱賞は前半5F61.0秒のスローペースで前残りになったが、ラスト5F58.5秒、ラスト4Fを全て11秒台のラップでまとめている。過去10年で金鯱賞は勝ち馬は[2−3−1−2]。先行して押し切るスタイルはタップダンスシチーを彷彿させる。過去10年の宝塚記念で佐藤哲騎手&佐々木晶厩舎のコンビは[1−0−2−3]。ブエナビスタ逆転に向けて佐藤哲騎手の頭脳がどう判断するか。

昨年のダービー馬ロジユニヴァース、エプソムCを勝って中1週で臨んできたセイウンワンダー、メトロポリタンSを楽勝したナカヤマフェスタ、天皇賞(春)で1番人気に支持されたフォゲッタブル、昨年の神戸新聞杯で直線一気を決めたイコピコ、日経新春杯を圧勝したメイショウベルーガ、AJCCを連覇したネヴァブションなど伏兵は数多い。ロジユニヴァースは体質、脚元が弱くレースを使えないが、阪神芝は2戦2勝で能力もある。栗東入りして調整されているが、どこまで仕上がってくるか。今回はテン乗りの安藤勝騎手に乗り替わる。

セイウンワンダーは万能タイプで距離はこなせる。前走は少し太かったが、中1週で馬体は絞れてきそう。アーネストリーと同じグラスワンダー産駒。勝てば父子制覇となる。ナカヤマフェスタは気難しい面があるため、栗東入りして調整されている。芝2200mはセントライト記念1着がある。フォゲッタブルは天皇賞(春)は6着に終わったが、休み明けで急仕上げだった。もう少し距離が欲しいが、叩き2戦目でどこまで変わるか。メイショウベルーガは前走の天皇賞(春)で10着に終わったが、4コーナーで致命的な不利があった。

ネヴァブションは前走クイーンエリザベス2世カップで逃げて0.3秒差の4着。最後までしぶとく粘っていた。AJCCを連覇したように芝2200mは合う。春のG1で乗れている後藤騎手がどんな秘策でくるか。スマートギアと同じマーベラスサンデー産駒。勝てば父子制覇となる。阪神は土日とも曇り時々雨の予報が出ていたが、ここにきて土曜が曇り、日曜が曇り時々晴れに変わった。それでも時期的に雨が降った場合も考慮しておいた方が良さそう。能力、適性、調子、馬場、枠順、展開など総合的に判断して最終決断を下したい。

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競馬アナリストGM
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