新潟大賞典
レース展望

新潟外回りで行われるハンデ重賞。過去10年で1番人気は[3−2−0−5]で5連対。前走から斤量増[1−0−0−4]、同斤[1−1−0−1]、斤量減[1−1−0−0]。斤量増で唯一連対したダンツフレームはG1馬。前走から斤量が増えた1番人気は危険。逆に同斤、斤量減なら堅実。2番人気は[3−1−2−4]で4連対、3番人気は[1−0−0−9]で1連対。ハンデ戦らしく荒れており、最近は30倍前後の中穴決着が多い。昨年は最低人気のニホンピロレガーロが2着に入り、馬連は294倍と大荒れになった。

52キロ以下は[0−0−2−12]で連対なく不振。05、06年に3着に入って穴をあけたが、馬連では狙いにくい。55キロは[3−4−2−29]で7連対、56キロは[3−3−2−15]で6連対と目立つ。トップハンデは[2−1−1−13]で1、2番人気なら[2−0−1−2]だが、3番人気以下は[0−1−0−11]で1連対のみ。1、2番人気にならない馬は不振傾向。ただし今年のトップハンデはは過去10年で最軽量となる56キロで5頭が並んでいる。JRAのハンデキャッパーは混戦とみているようだ。

最近5年の勝ち馬は全て5番人気以内で5頭のうち4頭は重賞初勝利、残る1頭は新潟大賞典2勝目だった。5番人気以内の重賞未勝利馬が勝つことが多い。トップハンデは前走産経大阪杯2着のゴールデンダリア、中山記念4着、ダービー卿CT5着に善戦したセイクリッドバレー、近走不振も重賞2勝の実績馬タマモサポート、昨年の2着馬で前走大阪−ハンブルクCで復活したニホンピロレガーロの5頭が56キロで並んでいる。どの馬が1番人気になるのかすら分からない混戦メンバー。今年も例年通りひと波乱ありそうだ。

ゴールデンダリアは産経大阪杯でドリームジャーニーに先着したが、4着フィールドベアーもタイム差なし。勝ちに行くと終いが甘くなる感もある。その点が少し気になるが、G3のハンデ戦なら何とかなるか。早い持ちタイムがなく高速決着に課題があるが、先週の新潟は開幕週でも野芝の生育が悪く、時計が掛かり気味だった。マイネルスターリーは3連勝の後、2位入線、8着、4着。前2走は外枠から外を回ったことが影響している。4走前のアイルランドTの内容からG3なら力は足りる。枠順とテン乗りの石橋脩騎手がカギ。

セイクリッドバレーは昨年信濃川特別をメンバー最速の33.7秒で直線一気を決めている。新潟外回りでは4戦のうち3戦の上がりがメンバー最速。新潟外回り向きの決め手があるが、三浦騎手がどう乗るか。ちなみに三浦騎手は昨年から重賞では[1−0−2−64]で連対率1.4%。タマモサポートは07年の天の川Sを1分58秒5で勝っている。近走不振だけにどこまで復調してくるか。ニホンピロレガーロは昨年1分57秒4で2着。今年は斤量が1キロ増えるが、5月は[2−1−0−1]と堅実。追い込みが決まる展開なら。

サニーサンデーは昨年の福島記念の勝ち馬。前走のダービー卿CTは3着なら悪くないが、本来は速い流れで後続になし崩し的に脚を使わせて粘り込むタイプ。新潟外回りでも強気に逃げる手もある。チョウカイファイトは中日新聞杯3着、福島民報杯1着と力をつけてきた。東京での実績から新潟にも対応できそう。トリビュートソングはオープン入りして日経賞5着、メトロポリタンS4着。芝2000mは[1−0−3−0]で守備範囲。新潟大賞典2勝のオースミグラスワンと同じグラスワンダー産駒。社台はウィリアムズ騎手を乗せてきた。

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