青葉賞
レース展望

ダービートライアル。過去10年では青葉賞を勝ったシンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、アドマイヤメインがダービーで2着に入っている。過去10年で1番人気は[6−0−1−3]で6連対。単勝2倍台までは[5−0−1−1]に対し、単勝3倍以上は[1−0−0−2]。押し出されて1番人気になった馬は危険。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[2−0−1−7]で2連対。過去10年の勝ち馬は全て3番人気以内。軸は1〜3番人気から選びたい。2着には10年のうち6年で6番人気以下が入っている。

馬連は10倍台までが5回と堅い決着が多いが、最近3年は人気薄が2着に入り、321倍、40倍、21倍と荒れている。前走連対馬は10頭。以前は皐月賞組の巻き返しが多かったが、皐月賞から中1週になったことで出走が激減。最近は前走皐月賞の前哨戦で5番人気以内に支持され、4着以内に好走した馬が活躍している。7枠は[0−1−4−18]で1連対、8枠は[1−1−1−24]で2連対のみ。8枠は5番人気以内で[1−0−0−6]で唯一連対したのは昨年のアプレザンレーヴ。コースロスのある外枠は不振傾向。

ペルーサはデビューから芝2000mで3戦3勝。新馬戦は中団からメンバー最速の33.5秒で楽々と差し切った。レースのラスト3Fは11.6−11.0−11.5秒。スローの上がり勝負に対応できた。2戦目は中団からメンバー2位の34.2秒で差し切り勝ち。稍重の渋った馬場に対応できた。3戦目の若葉Sは後方から徐々に進出してメンバー最速の35.7秒で差し切り勝ち。前半5F58.5秒の速い流れに対応できた。2着のヒルノダムールは次走皐月賞で2着に入った。ここまでは着実に課題をクリアしている。

東京2戦2勝、スローの上がり勝負&ハイペースの消耗戦に対応でき、渋った馬場もこなしたのだから鬼に金棒か。ただし今回、課題が見つかる可能性もある。父は藤沢和厩舎が管理していたゼンノロブロイ。ダービーのゼンノロブロイの乗り方をめぐって横山典騎手は藤沢和厩舎の管理馬に2年間騎乗しない時期もあったが、藤沢和厩舎のゼンノロブロイ産駒でダービーを狙うところが面白い。先週のフローラSはゼンノロブロイ産駒のワンツーで勝ったのは横山典騎手。山本氏&藤沢和厩舎はリリエンタール、ミッションモードと3頭出し。

トゥザグローリーは父キングカメハメハ、母トゥザヴィクトリーという良血馬。新馬戦はかなり太めが残っていたが、大外からメンバー2位の33.8秒で差し切った。武豊騎手は「ダービーに間に合って欲しい」とコメント。2戦目は馬体が10キロ絞れ、中団からメンバー最速の34.8秒で差し切り勝ち。まだ荒削りな面はあるが素質はある。池江郎厩舎は昨年アプレザンレーヴで制している。池江郎調教師は来年2月で定年。ここは是が非でもダービー出走権が欲しいところだろう。どこまで仕上げるかと現時点で力が足りるかがカギ。

レッドスパークルはすみれSの勝ち馬。皐月賞は追い込み不発で0.7秒差の10着に終わったが、中1週で挑んできた。未勝利戦ではエイシンフラッシュ(皐月賞3着)にクビ差の2着がある。エンジンが掛かるといい脚を使う馬で距離延長はプラス。東京では東スポ杯2歳Sで3着がある。ハートビートソングは新馬、ゆきやなぎ賞を連勝。2戦とも中団から差し切った。前走騎乗した福永騎手は「ダービーに間に合わせたい」とコメント。かなりズブさがあるが、エンジンが掛かるといい脚を長く使う。高速ラップへの対応力がカギか。

ラジオNIKKEI杯2歳Sで0.3秒差の6着があるエクセルサス、山吹賞をメンバー最速の33.6秒で勝ったトウカイメロディ、前走ゴール前の混戦を制したアロマカフェ、東京芝2400mで逃げて3馬身差の圧勝があるコスモエンペラーあたりが人気になりそう。トウカイメロディは前走単勝1.4倍のシャガール(藤沢和厩舎)を差し切った。藤沢和厩舎には不気味な存在か。ちなみにペルーサはセレクトセールで1億円、トウカイメロディは北海道セレクションセールで735万円で取り引きされた馬。安い馬が弱いということはない。

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★先週の予想結果

競馬アナリストGM
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