チューリップ賞
レース展望

桜花賞トライアル。過去10年で1番人気は[4−3−0−3]で7連対。1番人気に支持された阪神JFの勝ち馬は、テイエムオーシャン1着、テイエムプリキュア4着、ウオッカ1着、トールポピー2着、ブエナビスタ1着。勝った3頭は桜花賞で連対している。2番人気は[1−2−3−4]、3番人気は[1−2−1−6]で各3連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内。10年のうち9年で1、2番人気のどちらかが連対している。馬連は10倍以下が4回あるが、最近は10〜20倍台の中穴決着が多い。

前走オープン特別は[4−4−5−26]で8連対、G1は[3−3−2−4]で6連対。前走オープン以上を使った馬が活躍している。前走500万条件は[1−1−0−38]だが、連対した2頭は前走ダートだった。前走芝の500万条件は[0−0−0−29]で3着以内がなく不振。ディアデラノビア、ブロードストリートもこのパターンで消えた。前走勝ち馬が活躍する傾向があるが、前走3着以下から巻き返した8頭のうち6頭は阪神JFとエルフィンS組。この2つのレースで5番人気以内に支持されていた馬に注意。

抽選なしで出走できるのは、阪神JFの勝ち馬アパパネ、紅梅Sの勝ち馬ワイルドラズベリー、エルフィンSの勝ち馬エーシンリターンズ、ファンタジーS2着&阪神JF3着のベストクルーズ、こぶし賞の勝ち馬オウケンサクラ、2戦2勝のオメガブルーハワイ。アパパネは今回も栗東で調整されている。阪神芝1600mは阪神JFを勝ったコースだけに本番前にどこまで仕上げて勝ちにくるかどうかが焦点。蛯名騎手が騎乗していたアプリコットフィズは武豊騎手が騎乗することになった。勝つと桜花賞に向けて視界が広がる。

ワイルドラズベリーは白菊賞で逃げたアグネスワルツに負けたが、紅梅Sを外から鮮やかに差し切り勝ち。過去10年で紅梅Sの勝ち馬は[1−1−0−3]でスイープトウショウ(1着)とスティルインラブ(2着)が連対している。母はベッラレイアの半姉。本番に向けてどういうレースを見せるか。エーシンリターンズはエルフィンSを11番人気で快勝。過去10年でエルフィンSの勝ち馬は[1−0−2−0]で3着以内を確保。母は小倉2歳Sの勝ち馬で5歳に本格化してエリザベス女王杯で3着に入ったエイシンサンサン。

ベストクルーズは[1−2−2−0]で相手なりに堅実に走るタイプ。調教は動かないが実戦では走る。安藤勝騎手は前走勝ったオウケンサクラではなく、こちらを選んだのか。オウケンサクラは未勝利、こぶし賞を連勝。母はエリザベス女王杯2着馬ランフォザドリーム。母の父はリアルシャダイ。メンバーの揃ったマイル重賞でどこまで目処を立てられるか。オメガブルーハワイは小柄だが、センスのいい競馬で2連勝。今回は新馬戦を勝った武豊騎手に戻る。抽選対象の中にも狙える馬がいる。JRAの判断を待ちたい。

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