クイーンC
レース回顧

アプリコットフィズは2番手を進み、直線半ばで追い出すと後続を引き離して最後は2馬身差をつけて楽勝した。上がり3Fはメンバー2位の35.1秒。最後はまだ余裕があり、力の違いを見せつける勝ち方だった。勝ちタイム1分34秒4は上々のタイム。馬体は増減がなく、成長という点ではひと息だったが、一度使ったことで後肢の踏み込み力強くなり、デキは上向いていた。母の全兄マンハッタンカフェも春は馬体が細かったが、夏に馬体が増えて本格化。アプリコットフィズも本格化は先だが、現時点でも絶対能力の高さでG1を狙えそうだ。次走は桜花賞に直行する予定。蛯名騎手がアパパネに騎乗するため、武豊騎手に乗り替わる。

プリンセスメモリーは後方2番手を進み、内をロスなく回って直線で内から上がってくると最後に切れる脚を使って馬群を抜け出し2着を確保。上がり3Fはメンバー最速の34.4秒。勝浦騎手が内をロスなく進めて切れ味を引き出したことが功を奏した。394キロの小柄な馬だが、新馬、ダリア賞を連勝した馬で末脚に切れ味がある。血統、馬体的に距離は短い方が良さそうだが、3歳春の時点なら乗り方次第で何とかなるということなのだろう。賞金を加算できたため、桜花賞に向かうことになりそうだ。

テイラーバートンは内の3番手を進み、直線でしぶとく伸びたが3着が精一杯。これまで[2−1−2−0]で3着以内を確保しているが、末脚が切れないため、取りこぼしが多い。馬体が絞れてスッキリし、仕上がりは良さそうだったが、同じ位置から0.5秒差をつけられたアプリコットフィズには完敗。タメて切れ味を引き出すか、それとも先行してしぶとさを生かすか。いずれにしても大きな変化がないと勝ち切れない競馬が続きそうだ。

ブルーミングアレーは4番手を進んだが、直線で伸び切れず5着。勝ったアプリコットフィズの上がりが35.1秒と掛かったことを考えると対応できるはずだが、直線ではいつもの伸び脚がなかった。10月にデビューして休みなく使われて今回が5戦目。陣営はレース後に疲れが影響しているとコメント。それほど切れる脚がないため、距離はもっと長い方が合うタイプ。今後はひと息入れてオークストライアルからオークスを目指すようだ。

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