京都牝馬S
レース展望

古馬牝馬重賞の第一弾。過去10年で1番人気は[2−0−2−6]で2連対。勝った2頭の前走はジャパンC、香港マイル。前走牡馬混合G1に出走した馬は堅実。1番人気の武豊騎手は[0−0−1−3]、福永騎手[0−0−1−2]で連対なく不振。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[0−1−1−8]で1連対。6〜9番人気が7連対、10番人気以下が1連対と人気薄が目立つ。馬連は10倍以下と万馬券はなく、20〜60倍台の中穴決着が多い。軸を選んだら人気薄まで手広く流す馬券作戦が妙味。

連対馬の脚質は逃げ3先行10、差し2追込6で先行馬が半数を占める。京都外回りコースは直線が長いが、逃げ先行馬の粘り込みに注意。近年は道中3番手以内につけた馬の激走が目立つ。連対した6頭は10、5、3、4、8、9番人気で人気薄が多い。穴で人気薄逃げ先行馬に注意。前走から連闘できた馬は[0−0−0−1]、中1週は[0−1−1−17]、2ヶ月以上の間隔が空いた馬は[0−0−0−10]で連対なく不振。中4〜8週は[8−7−6−58]で15連対。ゆったりとした間隔で使ってきた馬が強い。

ザレマは京成杯AHで重賞初制覇。富士Sは太め残りだったが、しぶとく伸びて0.1秒差の5着。マイルCSは11着に終わったが、さらに馬体が4キロ増え、カンパニーのアシストに徹したこともある。阪神カップ9着はごちゃついてスムーズさを欠いたことが敗因。京都牝馬Sは08年が2着(重)、昨年が3着(稍重)。どちらも切れる脚を使った馬に差されている。牝馬限定戦で前4走よりメンバーは楽になるが、今年は前2年より2キロ重い56キロを背負う。京都外回りで切れ負けの懸念があるが、安藤勝騎手がどう乗るか。

レインダンスは昨年の京都牝馬S2着以降不振が続いたが、前走京都金杯で0.1秒差の3着に入った。秋華賞2着馬で2000m前後を使われることが多いが、G3以下の芝1600mでは[0−2−2−0]で複勝率100%。ムラがある一族でアテにならない面があるが、今回の条件は悪くない。ブラボーデイジーは重賞で好走しても人気にならないタイプ。ヴィクトリアM2着から距離も守備範囲。クロフネ産駒で独特のしぶとさがある。京都金杯を右肩跛行で取り消したため、今回は仕上がりがカギ。音無厩舎はザレマと2頭出し。

ヒカルアマランサスは前走愛知杯に格上挑戦して0.1秒差の4着。ヒカルアマランサスにハナ差3着のメイショウベルーガは次走日経新春杯を制している。2走前のユートピアSではヴィクトリアMの有力馬になるラドラーダに半馬身差の2着。今回も格上挑戦になるが、馬体が細化していなければ。クラウンプリンセスは重賞では[0−0−1−12]と不振だが、オープン特別の米子SとポートアイランドSを牡馬相手に制している。芝1600mは阪神[4−0−0−2]に対し、京都[0−2−0−3]。京都コースの克服がカギ。

チェレブリタは昨年の勝ち馬。近走不振は適性のないコースのせいか。馬群に突っ込むと勝負根性を発揮するタイプ。差し馬向きの展開になれば。鞍上はルメール騎手。ワンカラットは秋華賞は距離、阪神カップはごちゃついたことが敗因。桜花賞4着、NHKマイルC6着からマイルは守備範囲。スムーズな競馬ができれば。ショウナンラノビアは芝1600m[2−0−1−0]でヴィクトリアMでは逃げて3着に粘った。岩田騎手は京都芝1600mのG3では[6−1−2−2]で複勝率81.8%。休み明けでどこまで仕上げてくるか。

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