福島記念
レース展望

過去10年で1番人気は[2−0−2−6]で2連対。勝った2頭は差し馬。逃げ先行馬は乱ペースに巻き込まれて惨敗することが多い。2番人気は[1−0−0−9]で1連対、3番人気は[1−2−1−6]で3連対。6〜9番人気が8連対、10番人気以下が2連対で人気薄が計10連対と半数を占める。馬連は10倍以下はなく、50倍以上が3回、万馬券が3回とかなり荒れている。実力の接近した混戦メンバーで最終週に荒れ馬場で行われるハンデ戦。これくらい荒れるのは当たり前。人気薄を絡めて高配当狙いに徹したい。

人気薄の激走が多いが、52キロ以下は[1−0−1−30]で1連対と不振。軽量馬が激走することは少ない。トップハンデは[2−1−1−11]で3連対のみ。58キロ以上のトップハンデは[0−0−0−5]で連対がないが、今年のトップハンデは57.5キロのシャドウゲイト。これまでの傾向から近走不振または前走負けて斤量が減り、53〜55キロになった馬に注意したい。10番人気以下で3着以内に入った5頭のうち4頭はローカル重賞の勝ち馬だった。穴で近走不振で全く人気がないローカル重賞勝ち馬に注意。

今年も例年通りの混戦メンバーで波乱ムードが漂う。福島は10日間開催で今週が最終週。サクラオリオンはローカルの芝2000m巧者で今年のサマー2000シリーズチャンピオン。天皇賞(秋)は惨敗したが、今回はメンバー弱化、ローカルコースと条件が好転する。中京記念1着は53キロ、函館記念1着は56キロ、札幌記念3着は57キロで今回は57キロ。鞍上はルスツ特別のツーピースなど、不可解な騎乗が多い秋山騎手。直線で追わずに後退はありえない。池江郎厩舎は4頭登録してサクラオリオンとニルヴァーナの2頭出し。

アルコセニョーラは福島記念1着、福島牝馬S2着、七夕賞2着がある福島巧者。福島記念は51キロ、七夕賞は53キロだったが、今回は54キロ。重賞2勝馬だがどちらも軽ハンデだったため、まだ1キロ貰い。荒れ馬場、重馬場をこなすタイプ。先週のエリザベス女王杯に続き、京都大賞典で惨敗した牝馬が激走するか。マンハッタンスカイは昨年の勝ち馬。4コーナー先頭から後続を一気に引き離してそのまま押し切った。ハンデは1キロ増えて57キロ。最近の連対は全て職人・芹沢騎手だが、今回はスボリッチ騎手に乗り替わる。

レッツゴーキリシマは天間厩舎に転厩してレインボーSとカシオペアSを連勝。レインボーSは馬体が減ってゴツゴツとしていたが、1枠1番からスローペースで逃げ切った。カシオペアSは渋った馬場を味方に逃げ切り勝ち。ハンデは56キロ。天間厩舎は勝てば重賞初制覇。今年の七夕賞4着のトウショウシロッコ、5着のデストラメンテ、7着のシャドウゲイトあたりも当時より少しパフォーマンスを引き上げれば圏内だろう。唯一牝馬ヤマニンメルベイユ、3歳馬リクエストソング、サニーサンデーなど、多彩なメンバーが揃った。

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