ファンタジーS
レース展望

過去10年に1番人気は[3−1−1−5]で4連対。関西馬は無敗で2勝以上[2−0−0−0]、3勝以上[2−0−0−0]、キャリア4戦以上[1−1−0−0]なら連対率100%。2番人気は[2−2−2−4]で4連対、3番人気は[1−1−2−6]で2連対。過去10年1−2番人気での決着はない。馬連は10〜20倍台の中穴決着が6回と多い。昨年はブービー人気のイナズマアマリリスが勝って大波乱になった。連対20頭のうち19頭が前走3着以内。昨年のイナズマアマリリスは前走すずらん賞(OP)2着だった。

ラナンキュラスは新馬(牝)、りんどう賞を連勝。母は2冠馬ファレノプシスで半姉アディアフォーンは昨年のファンタジーS2着。りんどう賞は外を回ってメンバー最速の34.4秒で差し切る強い内容。母と同様に見た目は駄馬っぽいところはあるが、これはこの一族の特徴。小柄な牝馬だけに当日の気配に注意。ステラリードは新馬(牝)、函館2歳Sを連勝。函館2歳Sは1枠1番から内で脚をタメ、直線で岩田騎手が上手く捌いてきた。小柄な牝馬で早熟っぽい雰囲気があるが、末脚はしっかりしている。距離は1400mならこなすか。

カレンナホホエミは新馬、フェニックス賞を連勝。フェニックス賞は武豊騎手が3、4コーナーで内に入れてロスなく回ったことがかなり有利に働いた印象。今回は真価が問われるレースになる。橋口厩舎はカレンナホホエミ(小牧騎手)とグレナディーン(武豊騎手)、松田博厩舎はベストクルーズ(安藤勝騎手)、タガノエリザベート(川田騎手)と須貝厩舎はラブグランデー(藤田騎手)とキタサンスズラン(藤岡祐騎手)の2頭出し。武豊騎手は2戦2勝のカレンナホホエミではなく、2戦1勝グレナディーンに騎乗することに決まった。

グレナディーンはりんどう賞でラナンキュラスに0.2秒差の2着だったが、3、4コーナーで他馬とぶつかり、その後武豊騎手が大事に乗ったこともある。ただ武豊騎手は「相手が悪かった」とコメント。これをどう考えるか。馬主は社台RH。ベストクルーズは新馬戦でラナンキュラスにハナ差の2着。母はニッポーテイオーの半妹で千代田牧場生産馬はピースオブワールド1着、エイムアットビップ2着がある。秋華賞で降着したブエナビスタと同じ安藤勝騎手(騎乗停止明け)&松田博厩舎のコンビで馬名が「最高の航海」。何か匂う。

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