武蔵野S
レース展望

ジャパンCダートの前哨戦。距離が1600mに変更された過去9年で1番人気は[2−2−1−4]で4連対。3歳馬は[2−1−1−1]と堅実だが、4歳以上は[0−1−0−3]で1連対と不振。2番人気は[3−1−0−5]で4連対、3番人気は[0−0−1−8]で連対なく不振。連対馬18頭のうち14頭が5番人気以内だが、最近は6〜9番人気の連対が目立つ。馬連は10倍以下は1回しかなく、30倍前後の中穴決着が多い。連対馬18頭のうち15頭が関西馬。ダート重賞で実績のある関西馬を重視したい。

サクセスブロッケンはダート[6−2−2−1]で昨年のジャパンCダート以外は3着以内を確保。フェブラリーSの勝ち馬で東京ダ1600mは2戦2勝。前走の南部杯はエスポワールシチーに4馬身差をつけられたが、自身が休み明けだったこと、エスポワールシチーが力をつけていることもある。今回は実績のある東京ダ1600m。ひと叩きされてどこまで上向いてくるかがカギ。過去9年で59キロは[0−1−0−5]でイーグルカフェの2着があるのみ。ただし中央のダートG1を勝って59キロを背負った馬はいない。

マチカネニホンバレはダート[7−0−1−1]でまだ底を見せていない。前走のエルムSは直線で内からネイキッドに一旦前に出られたが、最後に差し返す勝負強さを見せ重賞初制覇。今後の重賞戦線に向けて賞金を加算できた。マリーンSを1分41秒7のレコード勝ちしたようにスピードと持続力を兼ね備えた馬で東京ダ1600mは3戦3勝。2着に0.8秒、1.9秒、0.3秒差をつけて楽勝している。対サクセスブロッケンでは2キロ軽い57キロで出走できるのは有利。北村宏騎手とは4戦4勝と相性がいい。

3歳馬はJDDの勝ち馬テスタマッタ、レパードSの勝ち馬トランセンド、シリウスSの勝ち馬ワンダーアキュート、ユニコーンSの勝ち馬シルクメビウス、関東オークス&スパーキングレディCの勝ち馬ラヴェリータが出走予定。テスタマッタはダート3戦3勝。過去9年の武蔵野Sで57キロを背負ったクロフネとカネヒキリは連対を確保したが、テスタマッタは58キロを克服できるかどうか。ちなみにトランセンドは55キロで3キロ軽い。鞍上は先週のスワンSを制したスミヨン騎手。先週は随所に好騎乗が目立った。

トランセンドはダート[4−0−0−1]。エルムSはスローの上がり勝負で切れ負けしたもので力負けではない。レパードSの1600m通過は1分36秒1。東京ダ1600mをこなす下地はあるが、それなりに課題もある。今回は内田博騎手がサクセスブロッケンに騎乗するため、レパードSで騎乗した松岡騎手に戻る。今年の3歳ダート馬は全体的にレベルが高い。サクセスブロッケン、マチカネニホンバレを相手に3歳馬がどんな走りを見せるのか注目したい。本番のジャパンCダートに向けて熱くなるような好レースを期待。

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