エルムS
レース展望

今年は函館改修工事の影響で新潟ダ1800mで行われる。例年とはコースが違うため、データ分析は参考程度。今年の新潟ダ1800mは前残り顕著で特に雨で馬場が渋ると前残りが加速する傾向がある。今年はダート4連勝中のトランセンド、マリーンSを逃げてレコード勝ちしたマチカネニホンバレ、逃げて6連勝したウォータクティクス、逃げて3連勝中のトシナギサなど、前に行く馬が揃っている。今の前が残りやすい新潟ダ1800mでこれだけ前に行く馬が揃うとどんな展開になるのだろう。お互いに牽制し合う可能性もあるが、速い流れになると相当な地力が問われそうだ。個人的にはトランセンドとマチカネニホンバレの対決が楽しみ。ジャパンCダート、さらには来年のドバイワールドCに繋がるレースになるかもしれない。

トランセンドはダート4戦4勝で上がり3Fは全てメンバー最速。500万条件は1分49秒7(不良)で逃げ切り7馬身差で圧勝。麒麟山特別は2番手から抜け出して1分49秒5(稍重)のレコードで8馬身差の圧勝。レパードSは2番手から抜け出して3馬身差の圧勝。斤量54→56キロ、稍重→良で前走と同じレコードタイムで走った。展開、馬場状態に関係なく、前に行って早い上がりでまとめるのだから強い。まだ馬体に実は入っていないが、それでこれだけのパフォーマンスを発揮するのだから末恐ろしい馬。今回はメンバーが強くなるが、前走から3キロ減の53キロで出走できる。来年の目標はドバイか。今夏の新潟で安田隆厩舎は[5-2-4-3]で複勝率78.6%と絶好調。

マチカネニホンバレは500万、1000万、1600万、ブリリアントS、マリーンSを勝ち5連勝。藤沢和厩舎のダート馬は条件戦から一気にオープン入りする馬が多いが、マチカネニホンバレは1000万条件を重賞級のパフォーマンスで大差勝ちしたようにかなりスケールが大きい。マリーンSは逃げて1分41秒7(不良)でレコード勝ち。530キロを超える大型馬だが、スピードと持続力を兼ね備えている。前走のしらかばSは前に行けず、10着に終わったが、大型馬で器用な馬ではないため、前に行けないとこういう結果も考えられた。行きっぷりが悪かったのは、ひと息入れて馬体が6キロ増えていたこともあるのだろう。母の父Deputy Ministerはカネヒキリ、カジノドライヴと同じ。今回は坂路の最終調教で49.7秒の1番時計を出して攻めてきた。藤沢和厩舎は通算1000勝まであと2勝に迫っている。

ウォータクティクスは東海S16着惨敗。初の左回り、初距離もあるが、控える作戦が裏目に出た印象。ダ1800mでは5戦5勝でアンタレスSでは逃げて1分47秒8のレコードでワンダースピードを完封している。今回は左回りと57キロが課題だが、自分のペースでスムーズな競馬ができれば。トシナギサは一時期不振に陥ったが、春に復帰すると逃げて3連勝でオープン入り。ダートでハナを切ったときは5戦5勝だが、前走はスローペースでの逃げ切りだった。レパードSをトランセンドで勝った松岡騎手がどう乗るか。アロンダイトは左回りのダート[4-1-1-0]で複勝率100%。06年のジャパンCダート以来勝っていないが、使いながら復調してきている。厳しい展開でレースがスタミナ&地力勝負に傾けば。サンライズバッカス、クリールパッションの突っ込みにも注意。

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