京都新聞杯
レース展望

00年に京都4歳特別が廃止され、京都新聞杯が春開催に移動。00、01年は芝2000mで行われ、02年から外回りの芝2200mに変更された。過去9年の1番人気は[1-0-1-7]で1連対のみ。前走皐月賞出走馬は[0-0-1-3]、武豊騎手は[0-0-0-3]と不振が続いている。2番人気は[4-0-1-4]で4連対、3番人気は[1-1-0-7]で2連対。6番人気以下が計10連対と半数以上を占める。馬連は00年から4年連続で万馬券になったが、最近5年は9.0倍、13.8倍、85.7倍、48.0倍、41.1倍で中穴止まり。最近2年は1勝馬のローズプレステージ(8人気)、ロードアリエス(9人気)が2着に入り穴をあけた。1勝馬の激走に注意。

ベストメンバーは前走皐月賞5着で今回のメンバーで最先着。3、4コーナーで外から一気に捲くられたことで前が壁になり、外に持ち出して追い出しが遅れる大きなロスがあった。追って味のある馬だが、ロスが響いて最後までトップスピードに乗れなかった。これだけスムーズさを欠いて5着なら悪くない。京都では京都2歳Sときさらぎ賞で4着に敗れており、全3勝は阪神、中山で全て直線に坂のあるコース。その点で直線が平坦の京都に替わるのは気になるところだが、京都2歳Sときさらぎ賞の敗因は何だったのだろう。今年のダービーは賞金の高い馬が多い。ダービーに向けて賞金を加算できるか。

リクエストソングはきさらぎ賞までは2、1、1、2着と堅実だったが、スプリングSは7着、皐月賞は6着に終わった。スプリングSは道中ごちゃついて掛かったことが応え、皐月賞は外から一気に捲くられたことで位置取りが悪くなり、追い出しが遅れる不利があった。前2走はまともに走っていない。ベストメンバーとは対照的に京都では2、1、2着と崩れておらず、きさらぎ賞ではメンバー最速の34.9秒で内から伸びて2着に入った。馬体や能力が抜けている感じはないが、平均点が高い馬。こういうタイプは相手が弱くなると力を発揮することが多い。デビューから後藤騎手が乗り続ける社台RHの馬。

ムーニーバレーRC賞を4馬身差で圧勝したデルフォイ、はなみずき賞を毎日杯と同タイムで逃げ切ったロードロックスター、キャリア3戦の1勝馬も若駒Sで3着があるガウディ、前2走は惨敗も中京2歳S1着、若駒S2着が光るメイショウドンタク、ダートで2連勝中で前走逃げて7馬身差で圧勝したトランセンドあたりが人気面で続きそう。デルフォイはアザレア賞でハナ差負けたトップカミングが青葉賞で0.3秒差の3着に善戦した。中1週が続くが、ムーニーバレーRC賞の勝ち馬は[1-1-1-5]で複勝率37.5%。シックスセンスの半弟で馬主は社台RH。今回は藤岡祐騎手が新潟大賞典でダイシングロウに騎乗するため、テン乗りの武豊騎手が騎乗することになった。

武豊騎手は今年2月後半以降の重賞では[0-1-2-13]で連対率はわずか6.3%。15頭のうち12頭が1、2番人気だった。皐月賞のリーチザクラウン13着(2人気)、フローラSのミクロコスモス14着(1人気)、天皇賞(春)のモンテクリスエス12着(3人気)とこう乗ってはいけないという最悪の騎乗が続いている。00年以降の京都新聞杯では[0-1-0-6]で唯一連対したのは04年のスズカマンボ。最近2年は1番人気でフェザーケープ5着、ブラストダッシュ5着に終わっている。今の悪い流れを断ち切れるか。6日の兵庫Chsでは社台RHのゴールデンチケットに騎乗し、逃げてスーニを完封した。社台から助け舟が出た可能性がなきにしもあらず。

レース展望で最後に取り上げた馬は皐月賞・トライアンフマーチ2着、アンタレスS・ボランタス3着、天皇賞(春)・マイネルキッツ1着など人気薄で激走することが非常に多いです。最近のレース展望では最後に取り上げた馬を検討段階での穴馬として参りましたが、それが暗黙の了解になり過ぎてオッズなどに影響を与えるようになってきました。そのため、新潟大賞典を最後にこのパターンを止めることにしました。ちなみに新潟大賞典はシンゲンを最後に書きましたが、初の新潟でいつもよりイレ込む可能性があります。シンゲンのパドックを見ている方なら分かると思いますが、イレ込みの程度に注意してください。

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