チューリップ賞
レース展望

桜花賞トライアル。ブエナビスタは阪神JFを後方3番手から大外一気を決め、2馬身半差で楽勝。最後は抑える余裕があって上がり3Fはメンバー最速の34.8秒。一頭だけ次元の違う競馬だった。母は阪神3歳牝馬Sを制したビワハイジで半兄にアドマイヤジャパン、アドマイヤオーラがいる良血馬。今回は阪神JFを勝った阪神芝1600mだが、阪神JF当時は内側が荒れて外差しが決まりやすい馬場だったのに対し、先週は内を回って前につけた馬が有利な馬場だった。末脚で圧倒する可能性は十分にあるが、ここが本番ではないため、陣営の勝負気配に注意。馬体がどのレベルまで成長したか注目したい。

ジェルミナルはフェアリーSの勝ち馬。1枠1番から内ラチ沿いの好位を進み、直線で馬群を割って鋭く伸びてきた。8枠17番から終始外を回って直線で失速した阪神JFとは対照的な競馬。馬体が一戦ごとに減っているが、今回は間隔を空けたため、どこまで戻ってくるか。ブロードストリートは新馬、500万条件を2連勝。新馬戦の勝ちタイムは1分38秒8と平凡だったが、500万条件では1分35秒3で走り、一気に3.5秒詰めた。レースのラスト3Fは12.0-11.6-11.6秒で尻上がり&持続ラップ。まだ幼い面はあるが、現時点でどこまでやれるか。好位から切れる脚を使えるタイプ。この2頭は藤原英厩舎の管理馬。

マイティースルーはフェアリーS5着。最後方からメンバー3位の35.4秒で外から追い込んできた。勝ったジェルミナルには0.6秒離されたが、位置取り&コース取りを考えると内容は悪くない。続く春菜賞では中団から一気に抜け出して2勝目を挙げた。未勝利戦で2番手から抜け出したように前に行くこともできる。吉田豊騎手がどう乗るか。カウアイレーンは新馬戦で逃げてミクロコスモスにクビ差の2着。2戦目は逃げて追い込んできたマイティスルーを2馬身半差をつけて楽勝した。勝ちタイム1分34秒7は2歳のレコードタイム。今回は剥離骨折明けになるが、武豊騎手を乗せてきた。ブエナビスタを惑わすような逃げはないか。

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