シンザン記念
レース展望

3歳マイル重賞。真冬のG3だが、タニノギムレット、ダイワスカーレットなどの大物を出している。過去10年で1番人気は[6-1-1-2]で7連対。キャリア3戦以上は[5-0-0-1]で勝った5頭は芝1600m以上のオープン経験があったが、4着に敗れた馬にはなかった。キャリア1、2戦は[1-1-1-1]で連対したタニノギムレットとダイワスカーレットは春のG1を制した。ちなみに1番人気の武豊騎手は[4-0-0-0]で勝率100%。2番人気は[1-2-2-5]で3連対、3番人気は[1-1-1-7]で2連対とやや不振傾向。馬連は10倍台までが6回と堅く収まることが多いが、1番人気が崩れると8番人気以下の人気薄が連対して荒れる傾向がある。

99年は85倍、01年は322倍と荒れたが、キャリアが1、2戦の馬が1番人気だった。シンザン記念では浅い馬が1番人気になるのは波乱の前兆。G1級の素質馬の可能性もあるが、馬券的には穴狙いに徹した方が妙味。連対馬20頭のうち19頭に1600m以上の経験があり、17頭が3着以内に好走していた。1600m以上の経験がなければ人気馬でも過信禁物。6番人気以下で連対した6頭のうち5頭に芝1800mの経験があった。そこでの着順は問わない。長い距離を経験した強みをレースで発揮することが多い。前走は重賞なら着順は問わないが、重賞以外は連対していることが条件になる。

ミッキーパンプキンは逃げて新馬戦と萩Sを連勝した馬。ラスト3Fは新馬戦が12.1-11.5-11.4秒で尻上がり、萩Sが10.8-11.9-11.9秒でラスト2Fが持続ラップ。キャリアは浅いが、スピードの持続力は相当。体重より馬体を大きく見せる馬で、坂路ではダンスインザダーク産駒らしなからぬスピード感がある。ディープインパクト似の軽快さがあるが、2頭とも母の父はアルザオ。血の成せる技か。朝日杯FSは6着に終わったが、道中前の馬を気にしてフワフワしていたし、直線では前が壁になって目一杯に追えなかった。2戦2勝の京都で岩田騎手なら巻き返しがあるのではないか。化ける可能性を持った馬。

モエレエキスパートは7戦して[4-1-2-0]と堅実。芝ではクローバー賞1着、札幌2歳S3着がある。クローバー賞は大外を回ってメンバー最速の34.7秒で外から力で捻じ伏せる強い勝ち方。札幌2歳Sは好位からしぶとく伸びてきたが、最後は一杯になった。道中のラップが落ちない持続力の問われる流れで距離適性の差が出た印象。勝ったロジユニヴァースはその後ラジオNIKKEI杯2歳Sを楽勝し、2着のイグゼキュティヴは京都2歳Sを制している。今回は奥平厩舎に転厩して緒戦になるが、距離短縮はプラスに出そう。昨年、松岡騎手は関西圏の重賞[0-0-0-10]、マイル重賞[0-0-1-9]。この現状を打破できるか。

アントニオバローズは新馬戦でメイショウドンタクに0.2秒差の2着。直線で物見をしてバランスを崩しラチにぶつかるロスがあったが、3着には1.7秒の大差をつけていた。メイショウドンタクは3走後に中京2歳Sを制している。続く未勝利戦は休み明けで馬体が16キロ増えていたが、好位から抜け出して2馬身半差で快勝。ホライゾネットを着けたまま走っていた。能力はあるが、まだ馬が幼く、物見をしたり、道中気を抜く面が残っているようだ。メンバーが強化される重賞でこのあたりがどう出るか。北海道セレクションセールで1543万円で取引された馬。武田博厩舎はシンザン記念では99年にマルシゲファイターで2着がある。

朝日杯FSで後方からメンバー2位タイの35.1秒で5着に入ったピースピース、京都2歳Sは7着もデイリー杯2歳S3着と萩S2着が光るキングスレガリア、前2走は不振に終わったが、コスモス賞でイグゼキュティヴに勝ったスズカワグナーあたりが人気になりそう。ピースピースは[1-0-0-8]だが、相手なりに走るタイプ。今回は川田騎手を乗せてきた。キングスレガリアは調教は動かないが、実戦では走るタイプ。距離短縮で見直せそう。スズカワグナーも調教は動かないタイプ。切れる脚がないため、前に行って粘り込むレースになりそうだ。過去10年のシンザン記念で[5-0-1-2]の武豊騎手は池江郎厩舎のキングストリートに騎乗する。

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