愛知杯
レース展望

04年に父内国産限定戦から牝馬限定戦に変更され、06年から12月に移動した。04年は9-5-8番人気、05年は13-11-14番人気で大荒れだったが、06年は1-3-2番人気、昨年は4-2-1番人気で決着したように12月に移動してからは人気馬同士の決着が続いている。エリザベス女王杯組の出走によって以前のように荒れなくなった。トップハンデは[2-2-1-3]で連対率50%。12月移動後、トップハンデが4番人気以内なら[2-1-1-0]で複勝率100%。過去4年の連対馬8頭のうち4頭が56キロ以上の重ハンデ馬で残る4頭は53キロ以下の軽ハンデ馬。54〜55キロは[0-0-1-12]で3着が1回あるのみ。

過去4年のトップハンデは56.5キロ(1頭)、56.5キロ(2頭)、56キロ(3頭)、57キロ(2頭)だったが、今年のトップハンデは55.5キロでニシノマナムスメ1頭のみ。重賞勝ちがあるのは、テイエムプリキュア(阪神JF)、マイネレーツェル(ローズS、フィリーズR)、レッドアゲート(フローラS)の3頭しかおらず、古馬の重賞勝ち馬はいない。ハンデキャッパーがトップハンデを55.5キロにしたことから見ても例年より少し小粒のメンバー。12月に移動した2年はエリザベス女王杯に出走した馬が1着と3着に入っている。ちなみに今年の出走予定馬でエリザベス女王杯に出走した馬は、4着マイネルレーツェル、5着レイダンス、8着レッドアゲート、11着トウカイルナ、17着コスモプラチナの5頭。

ニシノマナムスメは昨年の2着馬。今年は昨年より2.5キロ増の55.5キロ。安田記念、府中牝馬Sは惨敗したが、前走のカシオペアSは好位からしぶとく伸びて3着に入り復調気配。今回はルメール騎手が騎乗するのは魅力。先週の中日新聞杯のヤマニンキングリーとオペラブラーボの差を見ると外国人騎手に頼りたくなる人は多いはず。そのぶん人気になる。レインダンスは昨年の秋華賞2着以降、大不振が続いたが、今秋は府中牝馬S4着、エリザベス女王杯5着と復調気配。今秋の重賞はリトルアマポーラ、カワカミプリンセス、メイショウトウコン、スリーアベニューと武幸騎手で結果が出なかった馬が大活躍。今回は2年目の藤岡康騎手。

マイネレーツェルはステイゴールド産駒で小柄な馬だが、見た目より走る。芝2000mの実績はないが、馬体、調子がキープできていれば相手なりに堅実か。レッドアゲートは秋華賞14着、エリザベス女王杯8着、ステイヤーズS9着と過酷なローテーションだが、芝2000mは[2-0-1-1]で鞍上は中京巧者の中館騎手。田村厩舎はキャッチータイトルと2頭出し。ブーケフレグランスは1、2、1着とようやく軌道に乗ってきた。芝2000mは守備範囲。中1週で中山を使った後の連闘というのは厳しいが・・・。トウカイルナは大原Sでヒカリシャトルに競り勝ってオープン入り。後半の持続ラップに強いタイプでローカルの芝2000mが得意な一族。内村氏は今年重賞未勝利。

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