競馬アナリストGM
カペラS
レース展望

1月のガーネットSが今年で廃止され、新たなにカペラSとして12月に新設された。中山ダ1200mは同じだが、ハンデ戦から別定戦に変更された。過去10年のガーネットS1番人気は[3-3-1-3]で6連対。ダート短距離重賞実績のある牡馬なら信頼度高い。2番人気は[1-2-2-5]、3番人気は[3-0-1-6]で各3連対。10年のうち9年で3番人気以内の1頭が必ず連対している。馬連は10倍台までが8回と堅く収まることが多い。連対馬20頭のうち13頭に芝で連対経験があり、残る7頭にはダ1200mで1分10秒台の持ちタイムがあった。これらに当て嵌まる馬を重視。馬格のある馬の活躍が目立つ。

ダイワエンパイアはダートに転戦して[4-2-0-0]で連対率100%。2走前のBSN賞では好位からしぶとく伸びてバンブーエールにクビ差の2着。バンブーエールは2走後にJBCスプリントを制している。前走の室町Sは好位から抜け出したが、最後にカルナバリートに差されてハナ差の2着。ダイワエンパイアが56キロ、カルナバリートが53キロで3キロ差があったが、今回は同斤の56キロで斤量面はかなり有利になる。中山ダ1200mは2戦2勝で1分10秒6(良、57キロ)、1分10秒3(重、57キロ)で持ちタイムもある。最近は好位から差す競馬ができるようになったのは好印象。勝てば松山康厩舎は3年ぶりの重賞制覇。鞍上は北村宏騎手。

カルナバリートはダ1700mで不甲斐ないレースが多かったが、短い距離を使われて本格化してきた。2走前の室町Sではダイワエンパイアを差し切り、前走の武蔵野Sでは3番手からしぶとく粘って0.3秒差の4着。坂のある阪神ダート3戦2勝の実績から中山もこなしそう。鞍上は2度目の内田博騎手。リミットレスビッドはガーネットSで06年56キロで1着、07年59キロで2着。ハンデ戦では重ハンデを課せられるだけに別定戦で57キロで出走できるのはプラス。9歳馬でもこのコース合うだけに侮れない。フジノウェーブはダ1200m[5-1-0-1]の巧者で07年のJBCスプリントを制している。高速決着に対応できるかが鍵になる。

ナンヨーヒルトップは前走秋嶺Sを1分36秒0の好タイムで7馬身差で圧勝。ダートは[3-1-0-2]でまだ底を見せていない。今年の3歳ダート馬はレベルが高い。初のダ1200mをこなせれば。タイセイアトムは今年のガーネットSの勝ち馬。今回は当時より斤量が3キロ増えるが、57キロならこなせる。前走は不甲斐なかっただけにどこまで立ち直ってくるか。スリーアベニューは中山ダ1200m[2-1-0-1]でガーネットSで1、2着がある。近走不振だが、デキが上向いていればコース巧者だけに要注意。アグネスジェダイは地方交流短距離重賞4勝の実績馬。06年のクラスターCを1分9秒8で勝っており、高速決着に対応できる下地はある。

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