新潟2歳S
レース展望

夏の新潟の2歳王者決定戦。距離が1600mに変更された02年以降の6年で1番人気は[3-0-2-1]で昨年のタケミカヅチ以外は3着以内を確保。タケミカヅチは単勝4.1倍と押し出された人気馬だった。2番人気は[1-2-0-3]で3連対、3番人気は[0-1-1-4]で1連対。連対馬12頭のうち9頭が4番人気以内で馬連は6年のうち3年が10倍以下の堅い決着だが、最近2年は11、16番人気が2着に入り76.8倍、448.6倍と荒れている。前走勝ち馬は[6-5-6-59]に対し、前走2着以下は[0-1-0-21]。前走勝ってきた馬が強い。距離に関しては、芝1400m以上で勝ち星、または芝1200mで圧勝が条件になる。

セイウンワンダーは新馬戦ではツルマルジャパンに半馬身差で負けたが、未勝利戦は単勝1.1倍に支持され2着に6馬身差をつけて圧勝した。ツルマルジャパンは次走マリーゴールド賞をレコード勝ちしている。上がり3Fはツルマルジャパンを0.1秒上回ったが、差し切れなかったのは、直線で手前を何度も替えたことが影響しているのだろう。未勝利戦はレースのラスト3Fが11.6-11.5-11.4秒と尻上がり。インパクトのある勝ち方だった。前につけて切れる脚を使えるのは魅力。領家厩舎は先週のキーンランドCでビービーガルダンが惜しい2着。岩田騎手で勝ちにきそうだ。前走イレ込んでいたため、初の新潟でイレ込みが鍵。

ダイワバーガンディは福島芝1200mの新馬戦を2馬身差で楽勝。中団から馬場のいい外を回り、4コーナーではかなり外を回ったが、直線で楽々と差し切り、最後は抑える余裕があった。勝ちタイムが平凡なのは、稍重で大外を回ったため。母ダイワルージュはダイワメジャーの全姉で福島芝1200mの新馬戦を勝った後に新潟3歳S(芝1200m)を勝っている。ダイワバーガンディもダイワルージュ、ダイワメジャーと同じ上原厩舎。距離延長、新潟外回りが課題だが、前走を見る限り距離はこなしそう。極端な切れ味勝負にならなければ外回りにも対応できるはず。セイウンワンダーを差し切れれば、2歳女王が見えてくる。

新潟芝1800mの未勝利戦をレコードで圧勝したガンズオブナバロン、マリーゴールド賞2着のバンガロール、小倉芝1200mの新馬戦で直線一気を決めたカヴァリエ、新馬戦でガンズオブナバロンに勝っているマッハヴェロシティ、新馬戦で不利がありながら差し切ったゴールドスパークルあたりが人気面で続きそう。ガンズオブナバロンは藤沢和厩舎の素質馬で鞍上に内田博騎手。前走の勝ちっぷりから人気になりそうだが、少し非力な面があるので最終週の荒れ馬場が課題か。カヴァリエはサブジェクトの半弟で厩舎も同じ池江郎厩舎。小倉ではなく新潟2歳Sに使ってきたところが少し匂う。前走は岩田騎手が騎乗していた。

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