七夕賞
レース展望

夏の福島の最後を飾る名物重賞でサマー2000シリーズの第1戦。過去10年で1番人気は[1-3-1-5]で4連対。1番人気は1978年以降26連敗だったが、05年にダイワレイダースが連敗を止めた。最近5年は[1-2-0-2]で3連対。2番人気は[1-1-1-7]で2連対、3番人気は[3-0-4-3]で3連対。馬連は10倍以下はなく、50倍以上が1回、万馬券が2回と荒れている。トップハンデは[3-1-0-8]で連対率33%。1、2番人気では[0-1-0-7]で連対率13%。最近5年の連対馬10頭のうち9頭は56キロ以上を背負った馬で残る1頭は55キロ。最近は斤量を背負った馬が強く、軽ハンデ馬は不振。6、7歳の高齢馬が活躍している。

カネトシツヨシオーは1番人気に支持された福島テレビオープンで最後方から捲くりを決めて快勝。上がり3Fは2位を0.9秒上回るメンバー最速の34.1秒。力の違いを見せつける強い勝ち方だった。昨年暮れにゴールデンホイップTを勝ったが、WSJSのレースを勝った馬はヘヴンリーロマンス、オースミグラスワン、エイシンドーバーなど、その後重賞で活躍することが多い。京都金杯ではエイシンデピュティに0.1秒差の3着、金鯱賞は同じくエイシンデピュティに0.4秒差の5着。エイシンデピュティが宝塚記念を制しただけにこの実績は価値がある。芝2000mは[1-1-4-4]で距離は守備範囲。中1週で再輸送と前走より1キロ重い57キロをこなせれば。

キャプテンベガは昨年暮れに復帰してから[3-2-2-1]で、500万、1000万、1600万条件と条件戦を着実に勝ち上がってきた。2走前のメルボルンTではマンハッタンスカイに0.1秒差の2着。マンハッタンスカイはその後、新潟大賞典2着、金鯱賞2着と重賞で連対している。前走の関が原Sは57.5キロを背負って後方から差し切り勝ち。2着のキングアーサーが先週の阿武隈S(福島芝2000m)で惨敗したのは少し気になるが、芝2000mは[1-2-2-1]と堅実。長距離輸送、荒れ馬場など課題はあるが、いい脚を長く使えるし、ハンデ55キロは魅力。母ベガで全兄アドマイヤボス、半兄アドマイヤドンがいる良血馬。そろそろ素質開花か。

マイネルキッツは休み明けのエプソムC5着。直線で狭くなって馬場の悪い内に押し込められたことが応えた。馬体が14キロ減っていたことも影響したか。ベストは東京芝1800mだが、芝2000mは[2-1-1-4]で小回りの札幌で2勝している。半妹マイネカンナは福島牝馬Sの勝ち馬。54キロで出走できるのは魅力。後藤騎手が持ってくるか。グラスボンバーはエプソムC3着。高速決着を克服し、メンバー2位の34.8秒で鋭く伸びてきた。福島芝2000mは[1-1-2-1]で05年の福島記念1着、05年と06年の七夕賞3着がある。前走から1キロ増の57キロは有利ではないが、荒れ馬場は得意。調子がキープできていれば。

エプソムCで後方から4着に突っ込んだトウショウヴォイス、昨年の福島記念の勝ち馬アルコセニョーラ、重賞3勝の実績馬ヴィータローザあたりが人気面で続きそう。トウショウヴォイスは右回りの芝[0-0-0-7]だが、全て中山で福島は初めて。平坦コースで変わる可能性はある。アルコセニョーラは得意の荒れ馬場で52キロならチャンスはありそうだが、昨年のデキに戻っていれば。ヴィータローザはハンデ56キロは魅力だが、久々で仕上がりが鍵。あとは鴨川特別を逃げて1分59秒1で勝ったミヤビランベリに少し注意したい。勝ちタイムは3週前のメルボルンT2着のキャプテンベガと同タイム。上位人気は差し追い込みタイプ。展開が見方すれば。

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