マイラーズC
レース展望

過去10年で1番人気は[3-2-0-5]で5連対。前走芝1600〜1800mで3着以内かつ中6週以内なら[3-2-0-2]で連対率71%。休み明け、前走ダート、前走芝1600〜1800m以外は不振。2番人気は[1-2-3-4]で3連対、3番人気は[3-2-0-5]で5連対。馬連は10倍台までが5回、30〜40倍台が4回とそれほど荒れない。4月に移動した00年以降の連対馬16頭のうち8頭が前走中山芝で4着以内に好走していた。ただし外回りコースに変更された昨年は中山記念組、東風Sとも不振に終わったように外回りコースへの対応力が鍵になる。2走前にG1に出走した馬がよく穴をあけるので注意。

カンパニーは中山記念を2番手から抜け出して快勝。ヨイチサウスとコンゴウリキシオーの激しい先行争いが予想されたが、横山典騎手はスタートしてから仕掛けて前につけたように武士沢騎手のヨイチサウスが控えて流れが緩むことを読んでいたのだろう。前半5F59.7秒で前に行った馬が有利な流れだったが、ラスト2Fを11.5-11.6秒でまとめたところは非凡。芝1800mは[4-3-0-4]に対し、芝1600mは[2-0-0-5]だが、関屋記念を圧勝したようにマイルも守備範囲。直線の長い外回りなら今度は差す競馬か。横山典騎手は2週連続重賞制覇と今乗れている。関西圏でも情報収集力を発揮するか。

エイシンドーバーは中山記念2着。不利な大外枠に入ったが、各騎手が消極的なレースで脚を余す中、蛯名騎手の積極的な騎乗が功を奏した。昨年のマイラーズCは太め残りで7着に敗れたが、06年のゴールデンホイップTを勝ったようにコースはこなす。それほど切れる脚がないため、上手くなだれ込める位置取りでタイミング良く仕掛けられれば。福永騎手がカンパニーに挑むところが面白い。コンゴウリキシオーは昨年の勝ち馬。中山記念は逃げて直線で失速し13着。休み明けで馬体が減り腹目が細く映ったように本調子ではなかったようだ。叩き2戦目、レコード勝ちしたコースで力を発揮できれば。

距離をマイルに戻してきたドリームジャーニー、大阪城Sで大外一気を決めたオースミグラスワン、休み明けをひと叩きされたキングストレイル、中山牝馬Sで4着に敗れたニシノマナムスメ、鳴尾記念の勝ち馬ハイアーゲーム、距離を延ばしてきたマルカフェニックス、武庫川Sを勝ちオープン入りしたゲイルスパーキーあたりが人気面で続きそう。ドリームジャーニーは神戸新聞杯で大外を一気を決めたように阪神外回りコースはこなすが、高速決着に対応できるかが鍵。オースミグラスワンは芝1600mは[1-2-0-0]とこなすが、久々だけに前半流れに乗れれば。雨が降ると走る気をなくすが、そろそろ克服できないか。ニシノマナムスメの切れ味も侮れない。

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