ファルコンS
レース展望

3歳スプリント重賞。06年のクリスタルC廃止に伴い3月に移動した。過去10年で1番人気は[1-0-4-5]で1連対のみ。芝1400M以上で勝ち星のない馬は[0-0-3-2]、重賞未勝利馬は[0-0-4-3]で連対なく不振。2番人気は[3-2-0-5]で5連対、3番人気は[1-1-2-6]で2連対。馬連は10倍以下はなく、50倍以上が3回、万馬券が4回と大荒れ。時期変更前は最終週の荒れ馬場で波乱が多かったが、時期変更後は2週目に替わり(今年は10日間開催のため3週目)、2-6番人気で馬連50.5倍、2-5番人気で馬連18.1倍と万馬券は出ていない。時期変更後は前走好走馬が活躍する傾向がある。

ダノンゴーゴーは芝1200mで2戦2勝。新馬戦は後方からメンバー最速の33.3秒、前走の500万条件ではメンバー最速の33.6秒で差し切った。新馬戦の上がり2位は34.1秒でダノンゴーゴーとは0.8秒差、500万条件の上がり2位は34.5秒で0.9秒差。2走前の芝1600mでは折り合いを欠いて3着に敗れたが、芝1200mでは切れる脚を使える。中京は初めてになるが、得意の芝1200mで折り合いがつき、かつ位置取りが悪過ぎず、切れる脚が使えれば勝ち負けか。今回はアンカツから武豊騎手に乗り替わる。昨年は1番人気のダノンムローに騎乗し後方から追い込んで4着。今年はひと工夫あるか。

シルクビッグタイムはダートで3戦3勝。追加選出されたUAEダービーを回避して芝に挑戦してきた。3戦いずれも強い勝ち方でこのメンバーでも能力上位だが、初めての芝をこなせるかどうか。ちなみに母ヘローレイチェルはゼンノロブロイの母ローミンレイチェルの全妹。いきなり芝をこなしても何ら驚けない。マルブツイースターは小倉2歳Sの勝ち馬。その後、デイリー杯2歳Sは11着、福島2歳Sは5着に敗れたが、ひと息入れて臨んだクロッカスSは中団から差して2馬身半差で快勝。6番人気の低評価だったが、陣営は岩田騎手を確保していた。今回も鞍上は岩田騎手。他馬より1キロ重い57キロは前走克服した。

シンザン記念3着が光るマヤノベンケイ、フェラリーSの勝ち馬ルルパンブルー、今回と同コースのつわぶき賞を勝ったメイプルストリートあたりが人気面で続きそう。マヤノベンケイはさざんかSでダノンゴーゴーより1キロ重い56キロを背負ってクビ差で勝っている。芝1200mは初めてになるが、ダ1200mは[2-1-0-0]。1400mでも行きたがるので、距離短縮はプラスに出そう。引き続き福永騎手が騎乗する。ルルパンブルーは芝1200mで3戦3勝。フェアリーSは前半3F32.9秒の展開が嵌ったが、豪快な追い込みだった。今回は牡馬相手で55キロを背負うが、展開次第で侮れない。ファルコンSは波乱の多いレース。人気薄の激走に注意。

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