チューリップ賞
レース展望

桜花賞トライアル。過去10年で1番人気は[3-3-0-4]で6連対。昨年はウオッカが勝ったが、05年はディアデラノビアが7着、06年はテイエムプリキュアが4着に終わっている。2番人気は[3-2-2-3]で5連対、3番人気は[1-2-2-5]で3連対。連対馬20頭のうち17頭が5番人気以内で毎年1〜3番人気のうち最低1頭が必ず連対している。馬連は10倍以下が5回、20倍台が3回、万馬券2回。人気馬が堅実でそれほど荒れないが、雨で馬場が渋ると荒れる。阪神芝1600mは外回りコースに変わったが、馬場の内側がいいときは外枠スタートから外を回る馬は不利。開催2週目で馬場がいいため、枠順と脚質に注意したい。

トールポピーは最優秀2歳牝馬。1勝馬で抽選での出走だった阪神JFは、中団の外から直線でしぶとく伸びて差し切り勝ち。ハイペースで前に行った馬が止まったこともあるが、ラスト1Fから地力&スタミナで伸びてきた。角居厩舎の管理馬らしくパドックでは馬体の造り、気配が目立っていた。黄菊賞2着から阪神JF1着というステップは同厩のウオッカと同じ。まだ馬体に緩い部分があり、ウオッカのレベルにはないが、角居調教師がそこをどこまで強化してくるか。先週のアーリントンCでは同厩のポルトフィーノが8着に終わったが、角居厩舎はレースを使いながら仕上げてくる厩舎。今回の勝負気配は如何に。

オディールはファンタジーSを勝って1番人気に支持された阪神JFは4着に終わった。好位追走から4コーナーで2番手に押し上げて直線でしぶとく伸びたが、外から3頭に交わされた。ハイペースで強気に上がって行ったことが裏目に出たが、勝負どころで外からカレイジャスミンに来られたことで動かざるを得なかったのだろう。そこでタメられれば、もう少しやれたかもしれない。母キュンティアはキャリア1戦で臨んだ阪神3歳牝馬Sで2着した後は不振が続いたが、オディールは父クロフネでどこまで成長力があるか。ファンタジーSが鮮やかだったこと、2歳時の体型から芝1400mがベストといった感も少しある。

他に抽選なしで出走できる馬はコウヨウマリーン、ヤマカツオーキッド、ジョイフルスマイル、ニックバイエフオー。コウヨウマリーンは前走2着のディープスカイが先週のアーリントンCで3着に入った。ヤマカツオーキッドは不振が続いていたが、エルフィンS5着で復調気配。抽選対象ではスペルバインド、エアパスカル、チェレブリタが人気になりそう。スペルバインドはシックスセンスの半妹。阪神、マイルは初めてだが、これくらいのメンバーなら通用しそう。エアパスカルは非力な馬で前走ダートで惨敗したが、芝なら堅実に走るか。チェレブリタは前走位置取りが悪く競馬をしていない。今回は武豊騎手に乗り替わる。

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