根岸S
レース展望

01年にこの時期に移動し、フェブラリーSの前哨戦になった。過去7年で1番人気は[1-2-1-3]で3連対。連対した3頭のうち2頭はガーネットSの勝ち馬、残る1頭は武蔵野S勝ち馬で断然人気だった。1番人気は単勝2.1倍を超えると[0-0-1-3]で連対がない。2番人気は[1-0-0-6]で1連対、3番人気は[0-2-1-4]で2連対のみ。連対馬14頭のうち8頭が6番人気以下の人気薄で馬連は7年のうち5年が20〜40倍台の中穴決着。人気馬同士での決着は1回しかない。東西別では関東馬[2-1-2-31]で連対率8.3%に対し、関西馬[5-6-5-48]で連対率17.2%。ダート重賞実績のある関西馬に要注意。

トラストジュゲムは門松Sで初のオープン勝ち。後方からメンバー最速の35.8秒で一気に差し切った。末脚が切れるスリープレスナイトを外から差し切ったことを評価したい。門松Sまでは16戦連続でダ1800mを使われていたが、距離短縮で走りが一変した。デビュー当時は短い距離を使われており、東京ダ1400mの未勝利戦ではワイルドワンダーにハナ差の2着。続く東京ダ1600mでは2着に7馬身差をつけてレコード勝ちしている。左回りのダートは[2-4-0-0]、東京ダートは[1-2-0-0]で連対率100%。河野厩舎がジックリと育てて6歳にして本格化。このメンバーでどれくらいやれるのか楽しみだ。鞍上は池添騎手。

ワイルドワンダーはダートで走る馬が多い久保田厩舎の管理馬。昨年春に本格化して3連勝でアンタレスS、プロキオンSを制し、秋は南部杯2着、武蔵野S2着、距離が長かったジャパンCダートでは5着に善戦した。距離は1800mもこなすが、ダ1400〜ダ1600m[5-2-1-0]、ダ1400m[4-0-1-0]の実績から適性は短いところにある。東京ダートは[3-1-0-1]でジャパンCダート以外は連対を外していない。武蔵野Sのように最後伸び切れないこともあるが、道中タメが利くとアンタレスSやプロキオンSを勝ったときのように切れる脚が使える。良馬場より適度に湿っていた方が力を発揮するタイプ。馬場と枠順に注目。

マイネルスケルツィはギャラクシーSを1分22秒4の好時計で快勝。半馬身差でスリープレスナイトを完封した。初ダートでこの時計で走るのだからダート適性は高いだろう。阪神カップC3着、京王杯SC4着の実績から距離1400mも合っている。左回りは[0-2-1-5]だが、キャピタルS3着の走りを見る限りもう問題ないか。今回は池添騎手から松岡騎手に乗り替わる。メイショウバトラーはダート重賞7勝の実績馬。地方交流重賞で武豊騎手を背に堅実に走っている。ダ1400mは[5-0-1-3]で重賞5勝。久々の中央ダートで時計の早い決着に対応できるかどうかが鍵になるが、このレベルの馬になるとそれなりには走る。

一昨年の勝ち馬で昨年4着のリミットレスビッド、ガーネットSはシンガリ負けを喫したが東京ダ1400mで6勝を挙げているトウショウギア、東京ダ1400m[3-1-1-0]で前走の霜月Sでトウショウギアに勝ったアドマイヤスバル、ダ1400mのオープン特別で堅実に走っているトーセンブライト、ガーネットSを逃げ切ったタイセイアトムあたりが人気面で続きそう。リミットレスビッドはダート重賞7勝の実績馬。今年9歳になったが、暮れの兵庫ゴールドTで59.5キロを背負って勝ったように地力は衰えていない。先週の平安Sは8歳馬が勝ったように高齢馬でも侮れない。トウショウギアは得意コースで56キロは魅力だが、テン乗りの吉田隼騎手がどう出るか。

[Home]