ﾗｼﾞｵNIKKEI杯2歳S展望

ﾗｼﾞｵNIKKEI杯2歳S
ﾚｰｽ展望

翌年のｸﾗｼｯｸを占う上で重要なﾚｰｽ｡大物が出るﾚｰｽで､ｱﾄﾞﾏｲﾔﾍﾞｶﾞ､ｱｸﾞﾈｽﾀｷｵﾝ､ｻﾞｯﾂｻﾞﾌﾟﾚﾝﾃｨが翌年のｸﾗｼｯｸを制している｡過去10年で1番人気は[2-3-3-2]で5連対｡差して届かず2､3着が多いが､良馬場でｷｬﾘｱ2戦以上なら[2-3-2-0]で複勝率100%｡2番人気は[6-2-1-1]で8連対と堅実｡3番人気は[0-2-5-3]で3着が多い｡馬連は10倍台までが7回と堅く収まることが多い｡ｷｬﾘｱ1戦で連対したｱｸﾞﾈｽﾀｷｵﾝ､ｳﾞｨｸﾄﾘｰは翌年皐月賞を制した｡G1級の素質馬ならｷｬﾘｱは問わない｡今年は馬ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞの影響で高素質馬のﾃﾞﾋﾞｭｰが遅れている｡その点も考慮する必要がありそう｡

ﾀﾞﾉﾝｲｻｵは新馬戦を勝った後､京都2歳S2着｡新馬戦の勝ちﾀｲﾑは2分7秒1と平凡だが､ﾚｰｽのﾗｽﾄ3Fは11.9-11.1-11.0秒と尻上がり｡外からｱﾙｽﾉｳﾞｧが来るとひと伸びして抜かせなかった｡ｱﾙｽﾉｳﾞｧはその後､未勝利､ｴﾘｶ賞を連勝している｡京都2歳Sはｱﾙｶｻﾞﾝに切れ負けしたが､新馬戦のﾀｲﾑを4.6秒詰め､ﾚｰｽのﾗｽﾄ3Fが11.8-11.4-11.7秒なら悪くない｡ｽｳｪｲﾝ産駒の外国産馬｡ﾗｼﾞｵNIKKEI杯2歳Sは97年のﾛｰﾄﾞｱｯｸｽ以来外国産馬の勝利はないが､今年の朝日杯FSは外国産馬のｺﾞｽﾎｰｸｹﾝが制した｡武豊騎手＆音無厩舎は昨年2着に敗れたｳﾞｨｸﾄﾘｰのｺﾝﾋﾞ｡雪辱を果たすか｡

ｻﾀﾞﾑｲﾀﾞﾃﾝは新馬戦を好位から抜け出して3馬身差で楽勝｡ｱﾝｶﾂはほとんど追わず直線では後ろを振り返っていた｡緩急のあるﾗｯﾌﾟに対応して最後に弾けたことを評価したい｡ｲﾝﾊﾟｸﾄのあるﾚｰｽぶりだった｡道中少しﾌﾜﾌﾜする幼さがあり､馬体の完成度も高くないが､相馬眼的に能力は相当｡父がﾌｫｰﾃｨﾅｲﾅｰに変わって半兄ﾏｲﾈﾙｷｰﾛﾌより切れ味が出てようだ｡母ｳﾒﾉﾀﾞﾝｻｰの半弟にﾏｲﾈﾙｾﾚｸﾄ､母の母ｳﾒﾉｱｽｺｯﾄの半姉にﾀﾞｲｲﾁﾙﾋﾞｰ｡ｷｬﾘｱ1戦で連対したｱｸﾞﾈｽﾀｷｵﾝ､ｳﾞｨｸﾄﾘｰは芝2000mを使っていたが､ｻﾀﾞﾑｲﾀﾞﾃﾝは芝1600m｡これがどう出るか｡ｱﾝｶﾂは阪神芝2000mの鬼｡

新馬､萩Sを連勝したﾌﾛｰﾃｰｼｮﾝ､札幌2歳Sの勝ち馬ｵﾘｴﾝﾀﾙﾛｯｸ､同2着馬ｻﾌﾞｼﾞｪｸﾄ､百日草特別の勝ち馬ｼｮｳﾅﾝｱｸﾛｽ､ｴﾘｶ賞2着のﾗﾝﾁﾎﾞｯｸｽあたりが人気面で続きそう｡ﾌﾛｰﾃｰｼｮﾝは派手な勝ち方はしないが､追ってしぶとい馬｡少しｽﾞﾌﾞいのは気になるが､今の荒れた馬場なら条件は悪くないか｡今回で能力が明らかになる｡ｵﾘｴﾝﾀﾙﾛｯｸは挫石で東ｽﾎﾟ杯2歳Sを回避｡どこまで仕上がってくるか｡武幸騎手は先週勝ったが､10月13日以降は[1-5-2-80]で勝率1.1%と不振｡ｻﾌﾞｼﾞｪｸﾄは朝日杯FS13着｡後方で全く競馬にならなかった｡力のいる阪神の馬場＆ﾍﾟﾘｴで変わるか｡

ｼｮｳﾅﾝｱｸﾛｽは阪神JFを勝ったｼｮｳﾅﾝﾊﾟﾝﾄﾙの半弟｡この時期の阪神で血が騒がないか｡過去10年で前走百日草特別の勝ち馬はｺｽﾓﾊﾞﾙｸ1着､ｱｻｸｻｷﾝｸﾞｽ5着(直線で不利あり)｡ﾀﾞﾝｽｲﾝｻﾞﾀﾞｰｸ産駒で距離延びて新味を出す可能性がある｡ﾗﾝﾁﾎﾞｯｸｽは[1-4-1-1]で京都2歳S6着以外は3着以内を確保｡ｴﾘｶ賞では新馬戦でﾀﾞﾉﾝｲｻｵのｸﾋﾞ差2着だったｱﾙｽﾉｳﾞｧにﾊﾅ差の2着ならそう差はないか｡あとは過去10年で前走未勝利戦勝ち馬は[0-0-1-22]だが､前走中山芝2000mの未勝利戦を逃げて5馬身差で楽勝したﾏｲﾈﾙﾌｫﾙｹはどうか｡新馬戦で逃げてｵｰﾛﾏｲｽﾀｰに0.2秒差の2着が光る｡

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