スワンS
レース展望

マイルCSの前哨戦。過去10年で1番人気は[1-2-1-6]で3連対。3歳馬は[0-0-1-3]、武豊騎乗馬は[0-1-0-3]、59キロを背負うG1馬は[0-0-0-2]と不振。断然の1番人気でも過信禁物。2番人気は[3-2-0-5]で5連対、3番人気は[0-0-2-8]で連対なく不振。最近5年は9番人気以下の人気薄が必ず連対しており、馬連は144倍、83倍、110倍、80倍、356倍とかなり荒れている。前走重賞で負けて人気を落とした馬が巻き返して穴をあけるケースが目立つ。

連対馬20頭のうち17頭に重賞勝ち、残る3頭には重賞連対があった。マイルCSの前哨戦でレベルが高く、重賞実績のない馬は通用しにくい。穴で前走惨敗などで人気の盲点になった重賞実績馬に注目したい。スプリンターズSが秋に移動してからはスプリンターズSで負けた馬が巻き返すケースが目立っている。過去10年で3着に7番人気以下が7回来ており、3連単は大穴が狙える。一昨年は108万馬券、昨年は86万馬券。今年も3連単が面白そうだ。

アストンマーチャンは不良馬場のスプリンターズSを逃げ切り勝ち。パドックを見た人はアストンマーチャンに勝たれると思った人が多かったのではないか。それくらい馬体、気配は目立っていた。今回はファンタジーSをレコード勝ちした舞台だが、スプリント戦を使った後だけに折り合いが鍵になる。鞍上は引き続き中舘騎手。同厩のダイタクヤマトはスプリンターズSとスワンSを連勝したが、アストンマーチャンもこれに続けるか。香港スプリントは検疫に時間がかかるため回避する見込み。

スイープトウショウは気の悪さを出して追い切りができず京都大賞典を回避。6歳牝馬だが、年をとるに連れて気難しさを増しているようだ。人間も同じか(笑)。次走のエリザベス女王杯の前にひと叩きといった感が強いが、京都芝は[6-2-0-2]で京都芝1400mは[3-0-0-0]の得意コース(芝外1400mは2戦2勝)。以前は叩き2戦目に好走していたが、最近は休み明けの方が結果が出ている。それだけにいきなり激走する可能性がなきにしもあらず。

スーパーホーネットは休み明けのポートアイランドSを4馬身差で圧勝。休み明けは[0-0-0-3]で叩き2戦目に結果を出していたが、初めて休み明けを克服した。最終調教の動きが目立ち、パドックで馬体がフックラしていたようにようやく体質が強化されたか。使い込むと馬体が減るタイプだけに当日の馬体重には要注意。前走は56キロをこなしたが、56キロ以上[1-0-0-7]、57キロ以上[0-0-0-4]と斤量に敏感な面もある。1週前は坂路で1番時計。今のデキなら57キロを克服するか。

スプリンターズSで4着に突っ込んだキングストレイル、安田記念で3着に好走したジョリーダンス、右回りのマイル前後では[3-0-4-1]と堅実なマイネルスケルツィ、叩き2戦目で武豊騎乗のペールギュント、昨年の阪神C勝ちが光るフサイチリシャールあたりが人気面で続きそう。キングストレイルは中山巧者。京都外回りは切れ味が問われるが地力で補えれば。ジョリーダンスは休み明けは不振だが、今回は乗り込んでいる。マイネルスケルツィはひと叩きしてどこまで変わるか。3連単の波乱を演出するのは・・・。

最近は最終調教で最後に少し抑え気味で良く見せない馬がレースで結果を出している。これはなせか、よく考えてみよう。馬主は単勝馬券を買っている。逆にいうと良く見える馬ほど危ないという裏読みもできる。最終調教は動きだけではなく、調教過程、馬体、気配に注意したい。勝ちたい馬は見えないところで負荷をかけている。あとは騎手も重要なファクター。たとえ勝ちたくても多頭数の競馬では騎手に腕がないと上手くいかない。

★騎手、調教師、馬主との付き合いがあるため、本当のことを書けない競馬新聞の情報に満足できますか?
★レース終了後に厩舎コメントを読み直してみてください。こんなのを信用していたのかと馬鹿らしくなるはずです。
★競馬に勝つには馬の本質と勝負気配を見極める眼が必要です。(本質と突き合わせるため馬場状態の見極めも重要)
★競馬はギャンブルなので絶対に勝てるとはいえませんが、有料版は馬券の回収率に貢献できるかもしれません。

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