富士S
レース展望

00年に時期と距離が変更されてマイルCSの前哨戦になり、好メンバーが揃うようになった。過去7年で1番人気は[2-0-2-3]で2連対。東京で行われた6年で連対したのは04年のアドマイヤマックスのみ。2番人気は[1-3-1-2]で4連対、3番人気は[2-0-0-5]で2連対。6番人気以下の人気薄が5連対と多い。馬連は10倍以下1回、10〜20倍台が3回、80〜90倍台が2回、万馬券が1回と荒れている。連対馬14頭のうち11頭が前走3着以内で残る3頭のうち2頭は重賞またはオープン特別で5着以内。前走好走馬が活躍している。マイル路線を進む3歳馬も出走してくるが[0-0-4-17]で3着止まり。

エアシェイディはマイラーズC11着、安田記念16着と春は不振に終わったが、馬体の増減が激しかった。連戦の疲れがあったか。東京芝は[4-3-0-1]、東京芝1600mは[1-3-0-1]で富士Sと東京新聞杯で2着がある。アンカツとのコンビでは全て東京芝1600mで[1-2-0-0]と相性がいい。シンボリグランは昨年のマイルCS3着、今年の関屋記念2着とマイルで実績を残してきた。このメンバーに入るとマイルCS3着の実績は光る。東京芝は[1-0-1-4]だが、直線の長い新潟外回りの関屋記念で2着したようにこなす下地はある。エアシェイディとシンボリグランは久々を苦にしないタイプだが、どこまで仕上がってくるか。

コイウタはヴィクトリアMの勝ち馬。時計の出やすい馬場だったが、勝ちタイム1分32秒5は優秀。5着のジョリーダンスが安田記念3着、7着のアドマイヤキッスが同4着に入ったことは見逃せない。スプリンターズSは渋った馬場が応えて惨敗したが、2戦2勝の東京マイルなら見直し可能。ただし牡馬相手に56キロは厳しい条件。マイネルシーガルは京成杯AHでスタートで挟まれる不利がありながら3着に入った。初の古馬相手だったが、高速決着に対応し今後に目処を立てた。東京では新馬、いちょうSを連勝したようにコースはこなす。斤量は1キロ増の54キロになら問題ない。課題は上がり勝負になった場合か。

関屋記念3着、京成杯AH4着と重賞で善戦しているマイネルバローズ、キーンランドCは11着に敗れたがNHKマイルC2着が光るローレルゲレイロ、ポートアイランドSで2着に入ったアンブロワーズ、マイル路線に挑んできたスウィフトカレント、得意の左回りに替わるオレハマッテルゼなど伏兵は数多い。マイネルバローズは4走前の湘南Sでチョウサンを差し切っている。使い詰めで調子の維持が課題だが、直線の長い東京コースなら末脚を生かせそうだ。最近は前走の着順によって人気が形成されることが多い。本来の能力、前走不利があり力を出していない馬などを考慮した上で総合的に判断したい。穴馬が激走する余地は十分にある。

★出走馬の相馬眼的評価、本質、死角などの詳細は有力馬診断でお届けしています。

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