オールカマー
レース展望

過去10年で1番人気は[4-0-1-5]で4連対。前走3着以下に敗れた馬は[0-0-1-3]と不振。ちなみに今年の登録馬でで前走連対している馬はプラズマ(除外対象)のみ。2番人気は[2-3-1-4]で5連対、3番人気は[1-3-1-5]で4連対。連対馬20頭のうち19頭が4番人気以内。人気馬が堅実で馬連は9回が10倍台までに収まっている。昨年は15頭と頭数が多かったが、4-2番人気で決着し馬連11.6倍と堅く収まった。今年はフルゲート17頭になりそうだが、この傾向が続くのかどうか。時期的に夏競馬の延長戦。夏の芝2000m重賞で善戦した馬の活躍が目立つ。

サンツェッペリンは皐月賞ハナ差2着、ダービー4着と春のG1で好走。皐月賞は15番人気での激走でダービーはフロック視されたが、2番手からしぶとく粘って実力を示した。かなり強い調教をして当日10キロ増は陣営の誤算か。最後に競り負けたのは、そのあたりもあるのだろう。叩き上げで力をつけた馬だが、馬体の裏づけがあったことは見逃せない。今回は馬インフルエンザの影響で帰厩が遅れ、1週前調教の動きは目立たなかったが、どこまで仕上がってくるか。最終調教の動きに注目したい。2年目の斉藤誠調教師が馬体をどう作ってくるかにも注目してみたい。

マツリダゴッホは1番人気に支持された札幌記念で7着に敗れた。直線入り口で2番手に上がったが、そこから全く伸びなかった。勝ったフサイチパンドラは逃げていただけにかなり物足りない内容。札幌は得意コースで久々は苦にしないタイプ。馬インフルエンザで開催時期のスライド、仕上がり面、展開、テン乗りの安藤勝騎手など敗因は色々考えられるか、最も影響したのは何なのだろう。マツリダゴッホを語る上でここは重要なポイント。今回は叩き2戦目、AJCCで圧勝した中山芝2200mと条件は揃っている。鞍上はセントライト記念で落馬した蛯名騎手。やる気満々か。

ネヴァブションは天皇賞(春)で13着に惨敗。出遅れて位置取りが悪くなったのが応えたが、固い馬場がソエに影響したのか、それにしても走らな過ぎた。その後、右第3中手骨罅裂(これつ)骨折が判明し全治3ヶ月と診断された。今回は骨折休養明けになるが、馬インフルエンザの影響で帰厩が遅れ、1週前調教はまだ本来の動きではなかった。最終調教でどこまで仕上がってくるかに懸かっている。現在、中山芝2500mを3連勝中で日経賞では先に抜け出したマツリダゴッホをきっちり差し切った。G2を勝つ地力はあるので、仕上がりと展開がポイントになる。

天皇賞(春)で8着に善戦したダークメッセージ、函館記念3連覇を達成したエリモハリアー、AJCC3着が光るシルクネクサス、朝日CCで2番人気に支持されたタマモサポート、新潟記念で4着に善戦したダイイチアトムあたりが人気面で続きそう。ダークメッセージは日経新春杯3着、大阪-ハンブルクC2着した春の上がり馬で重賞で通用する下地はある。馬インフルエンザの影響で帰厩が遅れたが、すぐに時計を出したのは好印象。上位馬の仕上がりに不安があれば、1番人気になる可能性もなきにしもあらず。佐々木晶厩舎は田中勝騎手を確保した。サンデーレーシングは朝日CCと京成杯AHを勝った。今勝ちたい時期か。

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