CBC賞
レース展望

一昨年まで暮れの別定G2だったが、昨年から6月に移動しG3のハンデ戦に変更された。時期と条件が異なるため、ダートは参考程度。過去10年で1番人気は[3-2-0-5]で5連対。98年から5年連続で連対したが、最近4年は連対なく不振。昨年はヴィクトリアM5着のアグネスラズベリが8着に終わった。2番人気は[0-4-1-5]で4連対、3番人気は[3-0-0-7]で3連対。馬連は10倍台までが5回あるが、最近は1番人気が不振で120倍、313倍、93倍、22倍と荒れている。昨年は馬場の内側が荒れており、8枠16番のシーイズトウショウが馬場のいいところを通って快勝。各馬の特徴、馬場状態、枠順を考慮したい。

ペールギュントは初の芝1200mとなった高松宮記念で2着に激走。続く谷川岳Sはキンシャサノキセキの2着、テレビ愛知オープンでは1番人気で58キロを背負い外から差し切り勝ち。高松宮記念がフロックでなかったことを証明した。芝1200mは前半から速い流れで集中して走れることがいいようだ。今回はフサイチリシャールと並んでトップハンデ58キロだが、58キロは前走で克服済み。ただし他馬が軽くなので、そのあたりがどうか。上村騎手は高松宮記念、テレビ愛知オープンの他にファルコンS・カノヤザクラ2着、先週はあじさいS・モルテグランデ1着と中京芝1200mで乗れている。外枠が理想だが、JRAはどこに入れてくるか。

スピニングノアールはテレビ愛知オープンでペールギュントと0.1秒差の2着。今回は斤量1キロ減の56キロで対ペールギュントで有利。中京芝1200mは[1-2-1-4]で良馬場なら[1-2-1-2]で全て4着以内。鞍上は04年稲妻特別1着以来となるアンカツ。2週前はへこんだが、先週見事に復活。今週は大胆に乗ってきそうだ。アドマイヤホクトはファルコンSを1分8秒0で快勝。翌週のトリトンS(1600万下)の勝ちタイムは1分8秒1。今回は3キロ減の53キロなら通用しても驚けない。02年にはファルコンSを勝ったサニングデール(52キロ)が函館スプリントSで高松宮記念馬ショウナンカンプ(56キロ)を負かしている。今回は横山典騎手から岩田騎手に乗り替わる。

初の芝1200mとなるフサイチリシャール、テレビ愛知オープン3着のヴリル、昨年の1番人気アグネスラズベリ、シルクロードS2着が光るマイネルアルビオン、1600万条件を勝ってきたナカヤマパラダイス、ミスティックエイジあたりが人気面で続きそう。フサイチリシャールはドバイ明けの京王杯SCでスピード負けして5着。2戦目と距離短縮で新味が出れば。鞍上は3戦目の騎乗となる鮫島良騎手。東京ではボロボロだったが、得意のローカルなら違った騎乗をするか。ヴリルは長い不振が続いたが、ここにきてようやく復調気配。前走は初めての芝1200mにだったが、スピニングノーアルとはハナ差。斤量は据え置きとハンデキャッパーに評価されている。

アグネスラズベリは芝1200mでは追走に苦労する面があり、馬場が渋っても行き脚、末脚が鈍る。良馬場で流れが極端に速くなく楽に追走できれば。嵌れば末脚は切れる。マイネルアルビオンは淀屋橋Sを勝ち、再度オープン入り。少し時計のかかる馬場でしぶとさを生かせれば。叩き合いに強いタイプ。ナカヤマパラダイスは[4-1-1-0]とまだ底を見せていない。駿風Sの勝ち時計は遅いが、強い向かい風の影響があった。スピードはあるので最後まで踏ん張れれば。ミスティックエイジは前走3年ぶりの勝利。3走前の飛騨Sで3着があるように芝1200mもこなす。川原騎手とは2着、1着と好相性。

穴でタガノバスティーユはないか。前走のテレビ愛知オープンは後方からメンバー2位の33.6秒で追い込んで0.3秒差の7着。今回は2キロ減の54キロになるが、これはスプリンターズSで3着に激走したときより1キロ軽い斤量。中京芝1200mはファルコンSで大外一気を決めている。鞍上の池添騎手は中京芝1200m重賞で[4-2-2-8]で連対率37.5%、複勝率50.0%。デュランダル、中京芝1200mのスペシャリスト・シーイストウショウなど印象に残る騎乗が多い。母は極悪馬場のフラワーCで2着したウィーンコンサート。タガノバスティーユが勝ったファルコンS当日は4Rまで稍重だった。何より今回は調教の動きが一変している。全てが嵌れば。

[Home]