エプソムC
相馬眼予想(抜粋)

東京は朝の時点で曇り、芝ダートとも良馬場だったが、雨が降り出した。東京は少しの雨なら悪くならないが、大雨になれば影響はある。気象レーダーを見るとちょうど雨雲がかかるギリギリのところで雨量は読みにくい。雨は午後には上がりそう。現時点では極端な悪化はないと想定。ただし水分を含んで多少力のいる状態になるのだろう。土曜は先週より時計がかかり気味で力のいる馬場にシフトしてきた印象。土曜に勝ったハイソサイエティー、ソリッドスライダーは前脚を叩きつけてかつストライドが大きい走法。これに最もマッチするのはエイシンデピュティ。馬場が悪化しなければ加点できる。

次に展開だが、確たる逃げ馬は不在。エイシンデピュティ、サイレントプライド、デアリングハートあたりが牽制し合いならが前に行くのだろう。ニュージーランドTで逃げたファイングレインがこの距離でもハナを切る可能性が少しあるが、流れは落ち着きそう。各馬一団で進んで直線での決め手勝負になる可能性が高い。スピードの持続力のある馬が粘り込むところに切れ味のある差し馬がどこまで差して来れるかといったイメージ。18頭の多頭数で流れが緩いと直線でごちゃつきそう。そのため、ある程度前につけて持続力&切れ味のある末脚を繰り出した馬が勝つのではないか。

東京は雨で少し馬場が渋ると内を通った馬が有利になることが多い。排水の関係で内の方が水捌けが良く、ロスなく回れる点でも有利なのだろう。ただし東京は最終週で馬場の内側は荒れてきている。その点で内が伸びない可能性もあり、どちらに転ぶかは分からないが、最近の東京芝重賞の傾向から内枠を重視してみたい。今春の東京芝G1はピンクカメオ14番、コイウタ4番、ローブデコルテ2番、ウオッカ3番、ダイワメジャー2番で雨で馬場が悪化したNHKマイルCを除くと勝ち馬は2〜4番の内枠から出ている。これは内をロスなく回ることが今の東京では如何に重要かを示している。

土曜時点での馬場のマッチング、枠順などを加味してエイシンデピュティを狙ってみたい。パワータイプで荒れ馬場、渋った馬場をこなし、自在性があり前につけられる。安田記念を使わずにここ一本に絞って目一杯に仕上げたことも強調材料。この後は休養する予定で夏を意識している陣営とは勝負度合いが違う。今回は田中勝騎手に乗り替わるが、今年の東京芝1800m[5-2-3-8]で5勝はトップ。連対率38.9%、複勝率55.6%と率も高い。陣営は田中勝騎手が東京芝1800mで乗れていることを考慮して依頼したのだろう。持続力&切れ味のある末脚で重賞制覇のチャンス。

前に行く馬ではサイレントプライド、デアリングハートがスピードの持続力があり、勝ち負けに加われる。サイレントプライドは重巧者で馬場が渋るほど有利になる。デアリングハートは多少の雨はこなすが、馬場は渋らない方がいい。あとは新潟大賞典を勝ったブライトトゥモロー。1キロ増と外枠は気になるが、距離は1800mの方が得意。スタートを決めていい位置につけられれば。

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