エプソムC
有力馬診断(抜粋)

[7 ]エイシンデピュティ
1600万条件、オープン特別を2連勝し本格化気配。前走のオーストラリアTはスローの上がり勝負で逃げたことが有利だったとはいえ、ブライトトゥモローより1キロ重い56キロを背負って勝ったという事実を評価したい。ブライトトゥモローは次走同じ55キロで新潟大賞典を好タイムで勝っている。賞金的に安田記念に出走可能だったが、陣営はここ一本に備えた。最終調教は坂路で豪快な脚捌きで最後までしっかりした伸び脚。馬体の張り、毛づやも目立った。今回は実力差の少ないメンバーで有力各馬はみな仕上がりがいい。その中で前に出るには他馬より何か優れたものが必要になる。土曜の競馬を見ると前脚を叩きつけてかつストライドが大きいエイシンデピュティの走法が土曜の馬場に最もマッチする。飛びが大きくても道悪は下手ではないが、雨で馬場が緩むと少し確度は下がる。馬場にマッチする走法を最大限に生かせれば。今年の東京芝重賞で2番枠は[5-0-1-7]で勝率38.5%。ローブデコルテ、ポップロック、ダイワメジャーは2番枠だった。海外遠征に行く宣言した馬、行ってきた馬をJRAが内枠に入れている。エイシンデピュティは安田記念に出走しなかった。

[6+]サイレントプライド
これまで9戦して[4-2-1-2]で全て4着以内。左回りの芝に限定すると[3-2-0-0]で連対率100%。新潟芝1600mの未勝利戦では32.9秒で追い込んできたサクラメガワンダーを完封している。前走の新潟大賞典は初の2000mだったが、ブライトトゥモローとクビ差の2着に好走。時計は優秀で能力の高さを示した。今回は新潟大賞典4、5着馬が1キロ減に対し、1キロ増えるのは不利だが、距離1F短縮で相殺可能。パンパンの良馬場だと切れ負けの懸念があるが、自在性があり流れに乗れるのは強み。道悪は得意なので、雨で馬場が渋ると有利になる。

[6+]ブライトトゥモロー
新潟大賞典で初重賞制覇。重賞実績がなく斤量55キロで出走できたことが有利だったが、勝ち時計、上がりとも早く、新潟巧者のサイレントプライドを差し切ったことは評価できる。距離は[3-2-2-6]の芝1800mの方が適性が高く、左回りは3戦3勝。東京芝1800mは昨年のテレビ静岡賞を勝っている。馬体を見ると重賞を勝ってひと息入れた感じがなきにしもあらずだが、調教の動きは良かった。東京芝1800mは2000mほどではないが、外枠はロスがある。福永騎手は最近東京で内を意識した騎乗をしている。スタートを決めて上手く立ち回れれば。

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