金鯱賞
レース展望

宝塚記念へのステップレース。過去10年で[3-3-1-3]で6連対で最近5年は全て連対。1番人気は57キロ[0-1-1-2]で連対率25%に対し、58キロ以上[3-2-0-1]で連対率83.3%。今年は58キロ以上を背負うGT馬と1年以内にGUを勝った馬はいない。2番人気は[3-1-3-3]で4連対、3番人気は[3-0-2-5]で3連対。連対馬20頭のうち19頭が6番人気以内で馬連は6回が10倍台までに収まっている。最近7年の連対馬14頭のうち9頭にローカル重賞勝ちがあった。穴でローカル重賞勝ちのある人気薄に注意。年齢別では4歳馬が[5-4-4-17]で連対率30%と目立つ。宝塚記念に向けて好レースを期待したい。

ローゼンクロイツは中京芝2000m[1-2-0-0]で中京記念2着、金鯱賞2着、中京記念1着の実績がある。前走の中京記念はハンデ戦で57キロを課せられたが、中団から差し切って1分56秒9でレコード勝ち。関西圏で良馬場の芝2000mでは[4-3-1-0]と崩れたことがない。中京芝2000mの重賞実績、別定57キロからみても今回も有力。中京記念は弟が父の厩舎所属で騎手デビューし、それに合わせてフリーに転身した藤岡祐騎手が上手く乗ったが、今回も藤岡祐騎手が前走と同じような競馬ができれば。橋口厩舎は01年以降の金鯱賞で[1-3-1-2]で複勝率71%の好成績。中京の重賞に強い。

アドマイヤメインは昨年のダービー2着馬。菊花賞ではハイペースで逃げて3着に粘った。その後は香港ヴァーズ8着、有馬記念9着に敗れ、5ヶ月ぶりの出走となる。坂路で乗り込んで先週50.6秒の好タイムをマーク。久々でどこまで仕上がってくるか。神戸新聞杯で騎乗した武豊騎手は「中京芝2000mは不向き」とコメント。そのあたりがどう出るか。今回は福永騎手に乗り替わる。スウィフトカレントは昨年の天皇賞(秋)2着馬。芝2000mは[2-2-1-3]で昨年の小倉記念を1分57秒8のレコードで勝っている。中京芝2000mの経験はないが、中京芝は[1-2-0-0]。熱心に乗り込んでいるがどこまで仕上がってくるか。

大阪城S、産経大阪杯、オーストラリアTと3戦連続4着のタガノデンジャラス、昨年の中京記念でローゼンクロイツを差し切ったマチカネオーラ、前走新潟大賞典3着のヴィータローザ、3走前の中京記念2着が光るシルクネクサス、昨年の中日新聞杯2着のインティライミあたりが人気面で続きそう。タガノデンジャラスは中京は1戦のみで中京2歳S2着。[4-2-0-2]と相性のいいアンカツが持ってくるか。今年のアンカツは重賞で絶好調だったが、天皇賞(春)で1番人気のアイポッパーで出遅れて連対を外してから[0-0-0-5]と不振。99年以降、G1で1番人気になると[4-5-0-0]で連対率100%だったが、それが途切れて5月は[0-1-4-14]で未勝利。

マチカネオーラは長期休養明けを3戦して9、5、2着と復調してきた。右回り[1-2-1-4]に対し、左回り[4-1-1-2]の左回り巧者。庄野厩舎に移って3戦目。昨年は嵌った感もあるが、そろそろ走り頃。3月に復帰した藤田騎手は21勝を挙げ、連対率31.3%。好騎乗が目立つ。ヴィータローザはムラ馬だが、休み明け&芝2000mは[0-3-1-1]で前走は好条件だった。金鯱賞は一昨年タップダンスシチーの2着がある。橋口厩舎の管理馬だけに侮れない。シルクネクサスは中京記念が好内容。別定になるが、中京の時計勝負は合う。インティライミは前走のシンガリ負けが気になるが、血統的にローカル向き。ひと息入れて立ち直っていれば。

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